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大学生から一人暮らしを始める人は少なくないでしょう。
一人暮らしといっても、マンションだけではなく、学生寮や学生会館など様々な選択肢がありますが、
2000年代から右肩上がりに増え続けているのが「シェアハウス」。
今回は、シェアハウスについて説明していきたいと思います。
シェア=共有する
ハウス=家
その名の通り、「家を共有する」というのがもともとの意味で、
4LDKなどの家の一部(リビング・キッチン・トイレ・お風呂など)を共同で使い、各部屋を個人の部屋とするスタイルです。
個々でマンションの一室を借りるより、1人当たりの家賃を少なくすることができるため、家賃を抑えることを目的として借りる人が多いです。
よく似た言葉に「ルームシェア」という言葉があります。
生活スタイルはほとんど同じなのですが、「シェアハウス」には必ず管理者がいます。
そのため、トラブルが発生しても、管理者である不動産会社や管理者が規約に基づき解決してくれます。
不動産会社がもともと「シェアハウス」として用意している物件なので、設備も整っています。
マンションなどの部屋を借りる時には、敷金・礼金として家賃の約2~3ヶ月分を入居前に支払うのが一般的ですが、シェアハウスであれば、敷金・礼金は不要です。
引っ越しをすると、こうした初期費用は痛い出費となってしまいますが、それが不要というのは、大きなメリットといえるでしょう。
敷金・礼金とともに、引っ越し前に必要になってくる出費が家具・家電ですが、シェアハウスでは、家具・家電が備え付けられている場合が多いです。
冷蔵庫や電子レンジなどはもちろん、シェアハウスによっては大きいテレビや机が備え付けられているところもあります。
また、一緒に暮らす入居者と仲良くなったら、コーヒーメーカーやミキサーなど、全員でお金を出し合って使いたい家電を買うこともできるでしょう。
シェアハウスでは、普通にマンションで一人暮らしをしていたら、きっと出会うことがなかったであろう人との出会いがあります。
入居と退去が繰り返され、入居者が入れ替わるので、交友関係も広がっていくでしょう。
また、大家族で育ったり、もともと1人でいるのが苦手だったり慣れていない人にとっては、家の中に誰かがいるということが安心材料になる場合もあるかもしれません。
それぞれの部屋はありますが、共有で使用している設備がある以上、自分以外の入居者と接する機会は必然的に発生します。
共有スペースで会話をする機会があることで、コミュニケーション能力が自然と向上することもあるでしょう。
また、いろいろな考えの人がいるので、新しい価値観に触れることもあるかもしれません。
仲良くなってくると、大学の友人には相談できないことも相談できたり、視野も広がるでしょう。
入居する時点である程度覚悟はしていても、常に家族ではない他人が家にいるという状況がどれだけ気になるかは、実際に暮らしてみないと分からない場合もあります。
個室タイプのシェアハウスだけではなく、相部屋になっているシェアハウスもありますし、共同で使用するものもあります。
個室があっても、共同スペースでの話し声が自分の部屋まで聞こえてくる場合もあるでしょう。
そういった環境では、自分が集中したい時に集中できない、1人になっている気がしないと思うことも出てくると思います。
入居者全員が自分と合う人ばかりとは限りません。
しかし、同じ家で生活する以上、苦手な人と全く関わらずに生活するというのも難しいのが現実です。
苦手な人とうまく付き合っていく方法を考える必要があるでしょう。
シェアハウスで起こりがちなトラブルが「騒音」です。
共有スペースでの会話以外にも、遅い時間帯の電話や、人によっては朝のアラームの音が気になるという人もいるでしょう。
そして、騒音と同様に多いトラブルが「掃除」です。
「きれい」「汚い」の判断基準は人によって異なります。
そのため、故意ではなくとも、きちんと掃除がされていなかったり、仲良くなることで気が緩んでくると、共有スペースが私物化されることもあるようです。
入居者同士でルールを決めるなど、節度を守って生活していく必要があります。
シェアハウスはコロナ禍を機に敬遠されているかと思いきや、マイナスな側面ばかりでもないようです。
企業がリモートワークを積極的に取り入れるようになり、人と会わない日々が続くようになったことで、誰とも会話をしないまま1日を終えるということも珍しくなくなりました。
そんな中、少しでも人と関わりながら生活をしたいと、あえてシェアハウスを選ぶ社会人もいます。
会社へ出社する頻度が減ったため、多少会社から遠くなっても家賃が安いところへ住んだ方が経済的にもメリットが多い場合もあるようです。
大学の授業もまだまだリモートが多いため、もっと人と関わりたいという人は、シェアハウスという選択も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
もちろん、他人と暮らすにはメリットもデメリットもあるので、シェアハウスを選ぶ時は内覧に行き、実際の設備などをしっかり確認したり、管理会社にいろいろな話を聞いてから選ぶことをおすすめします。
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