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大学で経済学部に進んだが、必修のミクロ経済学・マクロ経済学がさっぱりわからない…。
そんな学生の方の声をよく聞きます。
中には、「自分は文系なのでそもそも数学が苦手」という人も多いかもしれません。
そこで今回は、数学が苦手な人のために、経済学の内容や参考書についてご紹介します。
初めて経済学を学ぶ人にとっては、そもそも、ミクロ経済学とマクロ経済学の違いからわからないのは当然。
ざっくりと説明すると、
ミクロ経済学……「ミクロ=微視的な」
経済を小さな視点から、すなわち個人や企業などの経済活動を見ていく学問。
家庭の経済状況や企業の給与推移など、比較的生活に結びついたお金の流れについて学ぶことが中心になるので、経済が身近に感じられるというメリットがあります。
マクロ経済学……「マクロ=巨視的な」
経済を大きな視点から、すなわち国ごとの経済活動などを見ていく学問。
国単位の経済データや、国内外の景気変動などを考えるため、扱うデータが膨大だったり計算が複雑だったり、と初学者にはとっつきにくい印象を与えます。
しかし、グローバル化の現代においては、国際貿易や各国の国民所得、予算配分など欠かせない視点を学ぶことのできる学問と言えます。
経済学を学ぶ学生がほぼ100%勉強するミクロ経済学とマクロ経済学。
このジャンルではどうしても数学が必要になってきますが、そのレベルは実はそれほど高くありません。
「四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)ができる」
「少数・分数がわかる」
これは小学生レベルなので大丈夫だと思いますが、ちょっと複雑な少数や分数の計算になると怪しい、もしくは時間がかかる…という人は、計算問題を解くなどして克服しておきましょう。
さて、ミクロ経済学で必要になるのが「微分」です。
特に高校時代は文系で数学をきちんと勉強しなかった、という人にとっては「微分」と聞いただけで顔が青くなる人もいるかもしれませんが、これだけはどうしても必要なので、勉強しておく必要があります。
では、そんな微分も含めて、経済学部なのに「とにかく数学が苦手」という人におすすめの参考書をご紹介します。
『経済学と(経済学、ビジネスに必要な)数学がイッキにわかる!!』
ミクロ経済学・マクロ経済学に必要な基礎的な数学がまとまっています。
小学校の分数からあるのでその辺から怪しい人には特にオススメですし、この本の内容が理解できれば経済学で使う数学の基礎知識については十分だと思います。
経済学で使う数学という意識で書かれている本はそれほど多くないので持っていて損はないでしょう。
ミクロ経済学に苦手意識のある人におすすめなのが以下の本です。
『ミクロ経済学キャンパス・ゼミ』
練習問題も充実し、また解説も丁寧なので、ここに書かれている内容が解けるようになれば、大学の定期試験の基礎的なレベルの問題なら対応できると思います。
ただ、試験のレベルによってはこの本だけでは対応できないこともあるかもしれないので注意が必要です。
同じシリーズで『マクロ経済学キャンパス・ゼミ』もあります。
この内容では物足りない、あるいはさらにもう少し難易度の高い勉強をしたいという人には次の本はいかがでしょうか。
『ミクロ経済学の力』
東京大学で大人気という評判の神取道宏先生が書いた本で、基礎からゲーム理論などの応用まで、ミクロ経済学が扱うテーマが網羅されています。
解説の文章がが面白く、堅苦しい経済学の本、というイメージを消し去ってくれる一冊です。
実は経済学で必要な数学は、それほど高度なものではありません(この後さらに統計学や計量経済学などになると変わりますが)。
とにかくミクロ経済学は「微分」を理解すること。
それには、毎日コツコツと問題を解き、解法を身につけることが重要です。
一度ついた苦手意識はなかなか払拭できないかもしれませんが、経済学部に入学できる程度の素養がある人なら大丈夫です!
教科書と参考書を元に勉強して、単位取得を目指しましょう。
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