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近年、何かと話題になる理系女子。
「リケジョ」というニックネームも生まれ、これまではとかく「男性のもの」と思われがちだった理系ジャンルで活躍する女性がクローズアップされています。
そんな理系の女子学生は文系学生に比べて就活が有利、という噂も聞こえてきますが、実態はどうなのでしょうか。
理系女子の就活について考えてみます。
もちろん文系学生であっても、自分の研究テーマを持って学問に勤しむ大学生活を送る人はたくさんいますが、理系の場合、専門分野が仕事に直結しやすいというメリットがあります。
つまり、理系女子の「専門性」が就活では有利になってくるのです。
理系の学問によって養われた「論理的な思考」は企業に入って仕事をしていく上で非常に大切な要素のひとつ。
さらに、一つのことをコツコツと研究し、何があろうとも達成するという意欲の高さは、就活で大きく評価されることでしょう。
2016年に「女性活躍推進法」が制定され、多くの企業で女性が働く環境づくりに取り組むようになってきました。
特に、経済産業省が「理系女性活躍推進支援事業」を打ち出すなど、これまで女性の進出が少なかった理工系の技術職分野における女性の進出を後押しする動きが高まっています。
理系の女性を支援する団体や企業も増えていますし、そうした企業に人材を供給する立場としての大学も、理系女子学生を増やすことは重要な課題の一つになっているのです。
つまり、社会全体が理系女子の活躍をバックアップする体勢になりつつあることは、これから就職に臨む理系女子学生には大きなメリットだと言えるでしょう。
一方、実際の就活に際しては、理系ならではの問題もあります。
一般に理系学生は、実験や研究、観察、レポートなどに多くの時間が必要であり、文系学生に比べて就活に割くことのできる時間が少ないと言われています。
その企業についての情報取集が不十分なまま就職してしまい、後になって「もっと色々と調べておけばよかった」と後悔するケースも。
そうならないためにも、しっかりと情報収集をした上で就活に臨むことが大切です。
近年、どこの企業でも、ビッグデータや統計分析の重要性が叫ばれています。
そうした中、文系職種であっても理系学生を積極的に採用するケースが増えてきました。
例えば、メーカーでは営業・企画・マーケティングなど、様々な分野で理系出身者が活躍しています。
これは、製品が高度になってIT化が進んだことにより、顧客と研究開発部門との橋渡しをするこうした職種に専門的な知識を持った人材が必要になってきたためです。
また別の企業では、総務部でシステム管理をするために理系人材が登用されるケースもあります。
他にも、経営コンサルタントなどの職種にも理系学生が進出してきています。
これは、経営コンサルタントに求められる論理的な思考力や問題解決力の高さが、大学で理系学生が得られる資質と合致するから。
このように、従来は文系職種と考えられていた分野にも、理系学生はどんどん進出しているのです。
近年、就職市場でも人気が高まっている理系女子。
企業の方でも積極的に理系女子を採用したいという動きがあり、もしかすると「引く手あまた」という状態になるかもしれません。
そんな中、理系女子の皆さんは、ぜひ長い目で自分のライフプランを考えて就職活動に臨んでください。
何よりも理系女子の持っている「専門性」は就活で強い武器になりますし、それに加えて、「論理的思考力」や「問題対応力」も十分に評価されるメリットとなり得ます。
理系女子ならではの強みを活かしつつ、自分自身のライフプラン、キャリアプランに合った企業を選んで就活を勝ち抜いてください。
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