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大学院に行こうか迷っている人が少なくありませんが、特に理系の場合には5割程度が進学する可能性がありますので迷う人も多いはずです。
大学時代に仲良くしていた友達が大学院に進学するとすれば、思わず「自分も大学院に行けばもう少し学生生活を続けることができるかもしれない」などと考えるかもしれません。
いずれにしても、最終的には自分の意思が重要になりますが、その意思を決定するためにはそれぞれのメリットとデメリットを考えておくことが必要になるでしょう。
まず大学院進学のメリットとしては、最終学歴を上げることができることです。
例えば、学部はそれなりの大学でも大学院は一流のところに進めば、その人は一流の大学院修了という学歴を得ることができるわけです。
もちろん、これからの世の中は学歴などそれほど関係なくなってくる可能性が高いでしょう。
特に、大学全入時代を迎え、さらに少子化が進み進学する人が増えてくるならばあまり意味がなくなってくるかもしれません。
ですが、高い学歴はやはり他人から一定の尊敬を集めることができますし、自分自身のプライドを支えるひとつのツールにはなり得ます。
実際に、より高い学歴を得たいという理由で大学院に進学する人もいますから、学部よりもワンランク、ツーランク上の大学院に進むことは一概には否定できません。
ただし、例えば現在日本で最高ランクに属する東京大学の大学院の場合、外部の人間が簡単に入れるものではありません。
目指す大学院に、外部の大学から入学している人がどれくらいいるかは、よく調べておく必要があります。
つまり、努力とは別のカテゴリーで考えなければならないわけです。
もう一つのメリットは、学歴が高いことが就活におけるメリットになる点です。
特に理系の場合は、就職する際には、やはり学部卒よりは大学院卒の方が武器になる可能性が高いと言われています。
特に、研究機関などに就職する場合には、プラスになる可能性が高いと考えて良いでしょう。
このように考えると、大学院進学もそれなりにメリットがあることが理解できるはずです。
その一方で、現実的に進学を考えるならばデメリットのこともよく考えておかなければなりません。
一体どのようなデメリットがあるかと言えば、それは進学のコストになります。
就活におけるメリットと進学におけるコストをよく比較した上で検討してみるのが良いでしょう。
学部生の時は、文系よりも理系の方が年間に払う費用が高かったわけですが、大学院でもその状況は変わりません。
やはり理系の場合には、研究等が伴うためそこに大きな費用がかかるわけです。
高いコストを払って大学院に進学する以上、しっかりと勉強をしてコストに見合うだけの知識と実力を身につける必要があるのです。
就職を考える際に避けて通れないのは、年齢の問題です。
大学院は、まず修士過程(マスター)で2年間学び、その後さらに研究を続けるのであれば博士過程(ドクター)に進まなければなりません。
ドクターも2年間ありますので、マスターとドクターを通して勉強した人は、学部卒よりも4年多く大学に在籍することになります。
現役で大学に合格しそのままストレートで院生になれたとしても、27歳位になってようやく卒業することになります。
日本の企業では、就職は新卒を優先的に採用する、もしくは年齢制限を儲けているというケースが多々あります。
もちろん会社によって違いますし、中には年齢制限がそれほど厳しくないところもありますが、一般的には28歳までが新卒の条件になります。
それ以上になってしまうと、新卒で就職することができなくなってしまうと考えるべきです。
そうだとすれば、ドクターにまで行った人が仮に学部と院の両方合わせて2年浪人すると、新卒枠では就職できないことになりますので気をつけなければならないところです。
一方、例えば、就職活動はそれほど気にせず推薦で研究機関に入ることができるならば、年齢はそれほど重視しなくても良いことになるわけです。
いずれにしても、大学院に進学するメリットとデメリットをよく考えた上で、自分自身の選択をすることが肝要です。
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