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前回は、レポートの基本的な書き方についてまとめました。
今回は、実際に執筆する際の細かい注意事項や守るべきルールについてです。
ただし、これからご紹介するのは一般的なルールです。
先生や授業ごとに個別にルールが設定されている場合がありますので、そういう場合には指導する先生の指示を最優先にしてそのルールに従うようにしてください。
レポートには表紙をつけましょう。
表紙には、「科目名」(「担当教員の氏名」)「レポートのタイトル」「学部・学科」「学年」「学籍番号」「氏名」を書きます。
表紙の紙は大学指定のものがあればそれを、なければレポートと同じ用紙で構いません。
ただし、先生によっては表紙をつけないように指示されることもあるので、その場合はそれに従いましょう。
レポートの用紙は一般的にA4サイズを使用します。
1ページの文字数と行数は40字×40行が標準ですが、これは見やすい文字数と行数を工夫して構いません。
上下左右には適当な余白(だいたい20ミリぐらい)を設けるようにしましょう。
そして、フッター(ページ下部)にはページ番号を記載します。
これは、仮に用紙がバラバラになってしまった時でも、何ページ目かがわかるようにするため。
そして、すべての紙はまとめてホチキスどめするようにしましょう。
手書きの場合もこれに準じて書けばいいのですが、必ず鉛筆ではなく黒いペンかボールペンが書くこと。
これはレポートだけではなく今後様々な場面でも同様で、「正式な文書に鉛筆はNG」と覚えておいてください。
参考文献や資料から文章を引用する場合、2つのやり方があります。
まずは、3行以内の引用の場合は、引用する文を「 」でくくり、その後に「著者名」「引用元の文献の出版年」「ページ番号」を( )に入れて記します。
これについて鈴木一朗は「×××は〜である」(鈴木、2015年、p.145)と述べている。
このようになります。
( )内の頁番号は省いても構いません。
重要なのは、レポート全体を通じて、共通の書式で引用文献が示されていることです。
3行以上の長い文章を引用する場合には、段落を変えて、文字を3文字分下げて書くのが一般的です。
この問題について、鈴木一郎は以下のように述べている。
2014年に行ったアンケートによると、結果は以下のように分類できる。
第一に、××は根本的に〜という要素が見られる。第二に、△△につい
ては〜という条件の元のみ発生する。1)
最後の 1) は脚注番号で、本文の後ろに「注」として番号ごとに引用元の文献とページ番号を記します。
本文で引用した文献のほか、執筆に際して参考にした文献や資料も、まとめてレポートの末尾に「参考文献」として記します。
以下に、一般的な書式について示します。
●単行本の場合
著者名、『タイトル』、出版社、出版年。
●雑誌論文などの場合
著者名、「論文タイトル」、『雑誌名』、巻号、出版年、該当ページ。
●WEBページやWEBサイトの場合
著者名.“WEBページの題名”.WEBサイトの名称.(媒体表示).入手先のURL,(入手年月日).
ここで挙げたのはあくまでも一例です。
参考文献の書き方については、まず担当の先生にルールがあるかをたずねてみると良いでしょう。
個別のルールはないが大学全体で決めているルールがあればそれに従います。
何もなければ、上記の例を参考にしたりしながら自分でルールを決めてください。
重要なのは、一つのレポートの中で書式のルールを統一すること。
そのためにも、ルールを紙などにメモして、執筆の際にはそれを見ながら書くと良いでしょう。
レポートは大学に提出する公式な文書である、という意識を持ち、決まったルール・書式に沿って仕上げることが重要です。
その際、特に決められたルールがない場合には、一般的な決まりに従うことになりますが、他人が読むものだということを忘れずに、読みやすくまとめるようにしましょう。
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