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後期試験が目前に迫っているみなさん。
今頃は勉強に、レポートの準備にと大忙しのことと思います。
少しでも効率的な勉強法があれば実践してみたい、という方に向けて、今日は「間違いノート」の活用法をご紹介しましょう。
「間違いノート」ってなんだと思いますか?
その名の通り、「間違えた問題をストックしておくノート」のこと。
自分が間違えた問題というのは、言い換えれば自分の弱点。
つまり、ここを克服すればグンと点が上がるポイントがまとまっている、それが「間違いノート」だということができます。
苦手科目克服のために間違いノートが役に立つ理由は、「PDCAサイクル」を効率よく回すことができるから。
PDCAサイクルとは、ビジネス用語で「Plan=計画」「Do=実行」「Check=評価」「Action=改善」の4つの頭文字をとったもので、元々は1950年代にアメリカの効率的な経営手法として日本に紹介されたもの。
製品の製造や品質管理の現場で実践されてきました。
「計画を立て」「計画に従って実行し」「どこまで計画が実現できたのかを評価し」「それに従って計画や実行の方法を改善して」次の計画に役立てるというサイクルのことです。
これを勉強に当てはめてみると、「週や月ごとの学習計画を立て」「計画に従って勉強し」「問題がどれだけできたかをチェックし」「間違えた問題をできるようにする」というサイクルになります。
PDCAサイクルがうまく回れば苦手分野が克服できる、ということはおわかりになるかと思いますが、間違いノートがあれば、「問題がどれだけできたか=Check」が一目でわかりますし、「問題をもう一度解くことで成績を上げる=Action」ことになるわけです。
自分の苦手分野が蓄積されているのが間違いノートですから、間違いノートがあるということは、自分が優先的に取り組む課題が見えているということになります。
間違いノートのポイントは、「間違えた問題を残らずすべて書き写す」こと。
なんだか時間もかかるし「面倒くさそう」と思う人もいるかもしれません。
そこで、ノートの内容を2つに分けて書くことをオススメします。
①間違えたけれど理解はできる場合…単純な計算ミスや、内容を忘れていて解説を読めば思い出せた、という場合には、間違えた問題となぜ間違えたのか(計算ミスであれば「計算ミス」)を書く。
②内容がわからなくて間違えた場合…単純なミス以外の場合は、間違えた問題と解答をきちんと書く。
①の問題については、あとでノートを見たときに「こういう理由で間違えた」ということを思い出せれば十分だと割り切ってしまいましょう。
重要なのは②の問題。
ここが自分の弱点なわけですから、時間をかけて解答を書き写すことで、問題を理解し解法を定着させます。
また、なぜ間違えてしまったのか、その原因と、次に間違えないようにする方法を書いておきます。
そして、後から見返したときに、自分が考えた「次に間違えないようにする方法」で問題が解けるかどうかを確かめます。
もしそれで問題を解けなければ、その方法では改善されなかったわけですから、また別の方法を考える必要があります。
こうして、自分の苦手な分野を克服していくのです。
間違いノートは、自分の苦手がぎっしり詰まった「財産」といえます。
間違えた問題が解けるようになれば、成績アップに直結します。
間違いノートは、自分の苦手分野が明確にわかり、自分が優先的に取り組むべき問題がストックされているという意味で、自分だけの「財産」なのです。
間違えた問題をやり直す、と一言でいってもそれをすべての教科で実行するのはなかなか大変なもの。
それがまとまっているノートは、成績アップの大きな武器になることでしょう。
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