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大学生になると、自分の考えを論理的に他の人に説明したり、グループで一つのテーマについて話し合う機会が増えます。
授業によっては、グループで話し合ったことを全員の前で発表する形式のものもあります。
受け身がちだった高校生までとは違い、大学では自発的な姿勢が求められます。
特に自発的な姿勢が求められるのは、ディスカッションの場です。
どうすればディスカッションが円滑に進むのでしょうか?
まずディスカッションとは?という疑問にお答えしていきます。
ディスカッションは討論する、議論するというような意味です。
簡単な言葉で言うと「話し合う」ということでしょう。
日本人はこのディスカッションが非常に苦手だといわれています。
日本人は相手のことを気遣い、相手を傷つけるような発言はしたくない人が多いからです。
ディスカッションをしていく中で、相手の発言に対して反対意見を発したり、指摘したりすることも必要です。
しかし、日本人はこの反対意見や指摘をしない傾向があります。
また、謙虚で控えめなことが美徳という文化があるので、何か意見や考えを持っていても発言しないで黙っている人が多いです。
このようなことが原因で日本人はディスカッションは不向きという評価になっています。
ディスカッションで気を付けることは、控えめにならないということです。
相手を侮辱するようなことや失礼なことを言ってはいけませんが、意見がある場合はしっかりと意思表示をするべきです。
グローバルな場所でディスカッションをする場合、日本人は大人しいので少し強気なくらいでちょうど良いでしょう。
ここからはディスカッションを円滑に進行するためのポイントを紹介します。
まずはディスカッションするテーマを設定します。
テーマが決まらないと話し合いは始められませんし、何を発言したら良いのかがわかりません。
なので、まずはテーマを設定して共通認識の元にディスカッションを始めていきましょう。
次は偏ったディスカッションにならないように注意します。
強烈な意見、メッセージを持っている人や、主張が強い人は時間やタイミングを気にしないで話し続ける傾向があります。
ディスカッションでは一人の意見ばかりでは意味がありません。
一人が話す合計時間は大体同じになるのが好ましく、偏りがないように調整するのは司会進行の役割です。
5~6人でディスカッションをする場合は司会進行が全員に話す機会を与えるような気遣いをしましょう。
自分から積極的に意見が言える人がいれば、消極的で意見が言えない人もいます。
バランスよくディスカッションが進むように司会は常に状況を確認しておくことが大事です。
最近は小学校や中学校などでディスカッションを取り入れているところが増えています。
今はグローバル化が進んでいて、外国人と一緒に仕事をしたりする機会も増えています。
2020年に東京オリンピックが開催されることで、今後さらにグローバルな社会になっていくはずです。
そうなった時にはっきりと自分の意見が言えて、存在感を発揮するようにするためには、自分の意見を自分の言葉ではっきりと話すことが出来る能力が必要です。
この能力を鍛えるのに一番効率が良いのはディスカッションです。
大学生のうちにディスカッションを経験しておくことで、大人になって社会に出た時に会議などでも発言することができます。
失敗を恐れて消極的になりがちな人もいるかもしれませんが、経験を積むと上手に場をまわせるようになってきます。
社会人になると目上の人との会議などもあり、失敗してしまうとその後の仕事にも影響してくるかもしれませんが、大学生のうちは相手は同世代ですし、失敗したとしても、それも含めて「授業」であり「勉強」です。
今のうちに失敗を経験しておくことも大切なのです。
ディスカッション形式の授業では、失敗を恐れず、ぜひ積極的に臨んでみてください。
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