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東京大学大学院情報学環・学際情報学府は長い伝統を有する東京大学のなかにあって、創設されてからまだ日が浅い大学院です。
その創設は2000年で、誕生してまだ20年にもなりませんが情報に関する総合的かつ先端的な研究教育組織として着実に歩みを進めてきました。
「情報学環」とは耳慣れない言葉ですが、このコトバには学問をあたかも環の様につなぐと言う意味合いが込められているのです。
各学部の研究への取り組みを縦糸とすれば、俯瞰の視点にたって各分野の研究成果や学術発見を横につなぐことで、専門分野に拘泥せず新たな知の地平を切り開くことを目指していると考えることが出来るでしょう。
現代社会は高度に発達した先端技術や医療技術によって支えられています。
しかし科学技術の発展は、人類にこれまでのものさしで解決を図ることのできる単純な構造から逸脱しつつあるのです。
しかも人類が直面するのは新技術の発見と社会への普及や導入などだけでは十分な解決を見るのは容易なことではありません。
冷戦終了後には世界に恒久平和が訪れるとの楽観的な見方も流布しましたが、依然として国家間の対立・民族間の対決の連動など世界の行く末は混沌さを増しています。
このような世界では政治や経済、ひいては人間のあり方と言った根源的な問題にも取り組まなければ、多国での提携を必須とする気候変動問題等への有効な対策をとることは適いません。
そこで東京大学大学院情報学環・学際情報学府では、複数分野に跨る専門研究とその専門家など将来を担う人材育成を行っています。
学際的側面を重視する点に独自性を垣間見ることが出来ますが、どの様な研究科があるのでしょうか。
東京大学大学院情報学環・学際情報学府には社会情報学・文化人間情報学・先端情報表現・生物統計情報学・総合分析情報学・アジア情報社会の6つのコースが用意されている訳です。
いずれも「情報」を切り口にした研究コースと言う点では共通しています。
現在社会における「情報」が非常に重視されることからいえば、ある意味当然とも言えるのです。
どんな研究室があるのかが気になる方も多いと存じます。
ここでは研究内容の一端にイメージを抱けるように、総合分析情報学コースを取り上げてみましょう。
総合情報分析コースではユビキタス社会に適合したICT分野の新技術の研究と人材育成を目標にしているのです。
「ユビキタス」とはこの世のあらゆるものが、いつでも・何処でも・誰でも情報インフラをプラットフォームにネットワークでつながる社会のことを意味します。
コンピューターアーキテクチャ等のコンピューターサイエンスやネットワークをベースにして、ユビキタスコンピュータ技術や次世代インターネット技術などを取扱い、これらの技術を駆使して得られた膨大なデータをデジタルデータ化して状況分析を行っているのです。
それらを基礎に実社会に活用できる出来るように高度な情報分析を実践している訳です。
このように先進的な情報技術研究と、そこで得られた膨大なデータの適格な分析を求められる点に特徴を看取することができます。
それでは入学選抜はどのように行われるのでしょうか。
各コース共に一次試験の筆記試験と二次試験の面接試験により構成されますが、二次試験は一次試験合格者のみが対象です。
どんな試験科目?についてですが各コースの専攻に応じて試験科目は異なるので、希望する専攻コースにより過去門を入手して試験科目やその傾向をしっかり把握しておくことが対策になります。
東京大学大学院情報学環・学際情報学府はまとめると、これから先の私たちの社会の動静に大きな影響力を発揮する諸分野を主に「情報」を切り口に研究を行う傾向が強いと評価できます。
学際的で専門分野にとらわれない、創造性の豊かな色彩を強く持つと言えるでしょう。
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