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【大学で「学ぶ」ということ】~勉強を「目的」から「手段」へ~

 

目次

大学生活スタートの前に

いよいよ大学での新生活スタート。期待や希望を胸に抱いて、これまで以上にいろいろなことをがんばろうと決意を新たにしている人も多いことでしょう。

 

しかし、小学校から中学校、そして高校に進む時と同じ気持ちでいると、これまでとの違いに驚いたり戸惑ったりすることになるかもしれません。

 

なぜなら、大学では、生活のスタイルや学校全体の規模、勉強の内容や時間割の組み方などが、小中高とは大きく異なるだけではなく、「学ぶ」ということに対して、これまでとは違った意識や姿勢が求められるからです。

 

大学で「学ぶ」ということについて、ほんの少し意識を向けるか向けないかで、これからの大学生活が大きく変わってくるかもしれません。

 

では、どのような「学び」の意識が大学で求められるのか、ここで考えてみたいと思います。

 

 

大学での「学び」とは?

 

「受動」から「能動」へ

 

小学校や中学校、そして高校においては、勉強は先生から「教えてもらうもの」でした。

 

何を覚えれば良いのか、どのように問題を解けば良いのかなどを先生に教えてもらう、つまり「受動」的な勉強であったと言えるでしょう。

 

これに対して、大学での勉強は、小中学校のように「義務」で学ぶものではありません。

 

自分の興味や関心がある事柄について、自ら問題や課題を見つけて学んでいく「能動」的な学びが求められるのです。

 

「能動」的な学び、と言っても、難しく考える必要はありません。まず初めに、何に対して興味や関心があるのか、何をもっと知りたいのか、自分の気持ちと対話してみましょう。

 

周囲からの強制ではなく、自らの意思で「能動」的に学べるこのと素晴らしさに気づくことが、「能動」的な学びの第一歩となります。

 

大学の先生について

 

 

「能動的」な学びが求められる大学では、先生方の意識もこれまでの小中高とは異なる場合がある、ということを知っておくことも大切です。

 

小中学校、そして高校において、ある生徒が、授業時間以外でも勉強を教えてほしい、と自主的に先生に申し出たとします。

 

恐らく多くの先生は、その生徒のやる気を認め、時間を作って勉強を教えてくれることでしょう。

 

しかし、同じようなことを大学の先生に申し出た場合、すべての先生が歓迎してくれるわけではない、という現実に直面する場合があります。

 

辛辣な先生だと「君は私に家庭教師をしろと言うのか?」などと言われかねません。

 

しかし、これは決してその先生が意地悪なわけではなく、「先生」という職業や「教える」ことに対する意識や捉え方が、小中学校や高校の先生とは異なるからなのです。

 

生徒に教えることそのものを「仕事」として捉えている小中学校の先生とは違い、多くの大学の先生にとっての「仕事」は自分自身の研究や学問についてです。

 

つまり、仕事である学問の追求という「目的」を達成するために必要な「手段」として大学で教えている先生がいる、ということを心に留めておきましょう。

 

「目的」から「手段」へ

 

上述のように「手段」として大学で教えているからといって、大学の先生が生徒に教えることを嫌がっているわけではありません。

 

意欲を持って学ぶ気持ちがある学生に対しては、多くの先生が、自分自身の「目的」である、学問を追求する素晴らしさや楽しさを学生に伝えていきたいと願っているのも事実です。

 

大学においては、先生と生徒は「教える」「教えられる」関係だけではなく、一緒に学問を追及する立場でもあるのです。

 

大学では「勉強する」ことや「学ぶ」ことそのものが目的なのではなく、「学ぶ」ことによって何を知ることができるのか、「学び」をどのように活かすことができるのか、ということが求められているとも言えるでしょう。

 

これまで、大学に入ることを「目的」として勉強してきた人も多いかと思います。しかし、いつまでもそのままだと、大学での勉強は行き詰まってしまいます。

 

大学で学ぶことは「目的」ではなく、将来に向けての希望や夢を実現するための「手段」であると捉える意識が必要なのです。

 

まとめ

 

大学に入ることを「目的」として、受験勉強を一所懸命がんばってきた人ほど、大学に入ってから目的を見失いがちになります。しかし、すぐに目的が見つからなくてもあせる必要はありません。

 

新しい「目的」が見つかった時に備えて、日々の勉強を一つずつきちんとこなしながら、それを実現するための「手段」の数や質を増やせるよう心がけていくことが大切です。

 

 

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