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みなさん、大学に進学した理由は様々だと思います。
単純に4年間の自由な期間を経て自分が働きたい分野を見つけるという動機の人もいれば、
早くも将来の自分の職業やキャリアを見据えて、この職業、職種に就くためにはこの大学のこの学部が良いのではないかと具体的なビジョンを描いて入学した人もいるかもしれません。
どんな進学理由にせよ、大多数の人は、大学での学生生活を経て、その後就職という形で社会に出て働くこととなります。
この働く際に一つの指標となるのが収入です。
仕事のやりがいや社会的な意味など収入以外の面もありますが、現実にお金を得て、特に家族を養っていくということになるとこの収入面は外せない要素となります。
そのため、将来を考えるにあたり、収入面は今から非常に気になっているという人も少なくないと思います。
収入面に着目してみると、どのような学部を卒業した人の収入が良いといえるのでしょうか。
この点について調査したのが、キャリアコンパスが調べたビジネスパーソン5000人に対してアンケートした学部別収入ランキングです。
この調査結果を参考に見ていきましょう。
まず20代で収入が最も高かったのが医学部、歯学部、薬学部系で平均年収が406万円となっています。
医者などは激務の代わりに給料が良いといったイメージですが、実際にデータを見てみてもその結果が出ているのです。
ただ、教育投資という観点から見てみると、医学部、歯学部、薬学部は6年間大学に通うというものであるほか、その1年間の学費が文系等と比較してかなり高いという状況にあります。
高い金額を長期間投資したという観点から考えると、リターンとしての収入が大きくないと投資として成立しないのである意味では当然の結果であるといえます。
次に、第2位が情報学部となっており、396万円です。
この情報学部は従来の文系、理系の系列では単純に分類できない比較的新しい学部で、2000年以降、IT系の投資が活発になるにつれてこの分野の人材が重宝されるようになってきています。
投資でお金が集まる以上、その分野に従事する人の給与が高くなるのはある意味当然の結果と言うことができ、この学部を卒業しプログラマーやシステムエンジニアなどに従事する人達の給与は高くなっているのです。
第3位にくるのが経済学部、経営学部、商学部といった文系の経済系の学部で389万円となっています。
この学部は様々な大学に設置されているとともに、金融系やメーカーなど多様な分野で採用されている状況にあります。
特に大手企業の総合職や営業に就職する人が相対的に他学部に比較して多くなるということ、
さらには法学部や人文学部など専門職で給与的に恵まれているとはいえない分野に就職する人が少ないという点からも、相対的に高くなっているということがいえます。
次に第4位が理学部や工学部で387万円となっています。
これらの情報を総合的に考慮すると理系の方が平均年収が高いということがいえます。
これも理系の方が文系よりも学費が高いことを考慮すると、投資に対するリターンとしては妥当な形になっているといえるでしょう。
そして30代以降の平均年収ランキングを見てみると、やはり1位は医学部、歯学部、薬学部で平均年収も506万円と約100万円程度の伸びを示しています。
順調にリターンを回収していき仕事としてのキャリアを重ねていっているのが見てとれます。
これに対して20代で2位だった情報学部については30代以降となると5位に転落し、平均年収額も471万円となっており、20代と比較してみたときの年収の伸びが他の学部と比較しても緩いということがいえます。
目先だけでなく30代以降の年収がどのようになっていくのかも含めて進路選択を考えてみると良いでしょう。
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