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東京大学大学院の数理科学研究科は、同大学院を代表する研究科となっています。
どの様な研究科?かといえば、数学や数理科学に関する知識を体系的に修得したり、研究者を育てる目的などがあります。
またこれらの分野において、幅広い視野と専門的な判断力を身につけて活躍できる、国際的な人材という次世代の育成を見据えています。
基礎的な問題の探求を始めとして、新規研究領域の開拓や国際的視野に立った文化の醸成など、社会の発展と貢献を大切にしているのが特徴です。
どんな研究室があるの?との問いには、代数系や幾何学、それに解析と応用数理が答えてくれます。
代数系の研究室では、数論に代数幾何学や表現論の研究が行われています。
数論は素朴な数を扱う学問ですが、同時に多彩で美しい広がりを見せることから、多くの研究者達を魅了します。
代数幾何学は図形を取り扱う分野で、この研究室においては数理物理と関連した研究にも取り組んでいます。
一方の表現論は近年有用性が認められていることから、急速に発展して拡大している分野です。
研究室でも盛り上がりを見せていて、同室に参加する人が増えているのが特徴的です。
幾何学の研究室では、20世紀半ばに落ち着いた高次元よりも3、4次元に着目して取り組みます。
これらは研究が活発で発見も多く、解析手法の新たな加わりで更なる発展を見せます。
解析学研究室での研究は、複素解析や微分方程式論に確率論など、より現実社会で役立つ内容が豊富です。
視野と錯覚の解析や研究といった、視覚的に面白い研究を行う研究室もあります。
応用数理の研究室は、設立当初にあらゆる現象の数学モデルの研究、あるいは数学を中心に捉えた研究を念頭に置いています。
自然や社会現象を数学的に捉えられるので、そういった視点が持てる人に向いている研究室です。
現象を数学で表す分野だけでなく、構造も確率統計にも関わったり研究できます。
コンピュータープログラムも同室の研究目的なので、研究対象は実に多岐にわたります。
これについては、入学目的や所属を希望する場所によって異なります。
通常は入試試験の受験が基本で、各試験を受けた後に合否が決まる流れです。
具体的な試験内容には筆記と口述があり、筆記は英語で数学に関する文章の和訳と英訳となっています。
残りは専門科目AとBで、前者は必修2問と選択2問です。
必修の線型代数と微分積分に加えて、関数論や常微分方程式と集合位相などから選ぶことになります。
後者の専門科目は専門的問題が中心で、20問程度の中から3問選択されます。
続く口述試験は筆記試験を合格した人だけが受けられます。
内容は専門科目に関する一般的な質問で、10数人程度の教員が担当を行います。
当日は最初に、黒板に対する受験番号と名前の記入が指示されます。
入試が不合格になった場合にどうするか、願書に記入した数学本に関する質問など、次々と質問が飛んできます。
数学に関する出題とその場での解答もあるので、企業の面接と同様に、様々な状況に対応する柔軟性が求められる傾向です。
数理科学研究科をまとめると、取り組んでいる内容は実に高度で挑戦しがいがあると分かります。
研究室に所属するまでのハードルは高いので、本気で取り組む姿勢を見せたり努力することが必要です。
その代わりに、所属して研究に関わることができれば、社会に貢献できる可能性がアップします。
それだけ高難易度ではありますが、数理科学という専門分野に特化する、充実した研究の日々を送ることができます。
入学の実現には継続が重要なので、数学を好きな気持ちを確認したり、毎日継続的に研鑽する必要があります。
研究室には本当に、数学が好きな人達ばかりが集まることから、自分が得意とする分野で切磋琢磨して能力を発揮できるようになります。
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