意外と知らない退学と除籍の違い
2019年08月01日
大学を途中でやめる「退学」と似た言葉として「除籍」があります。
なんとなく意味はわかるけど、その違いはよくわからないという人にために今回は、退学と除籍の違いについて解説します。
他に何かやりたいことが見つかって大学を辞めようか考えている人は、ぜひ参考にしてください。
【退学と除籍はここが違う!】
ここでは退学と言っていますが、皆さんがよく聞く言葉として「中退」があると思います。
中退は「中途退学」の略で一般的には退学の方がやや広い意味で使われることが多いですが、ほぼほぼ同じ意味です。
退学と除籍の定義は、退学は学生が大学を辞めること、除籍は学生が在籍者名簿から外された状況のことを指します。
この2つは同じような意味で捉われていますが、定義を見ると結構違うのがわかると思います。
しかし、除籍の「籍がなくなる」というのは大学にいた事実が完全にゼロになるというわけではなく、実際は除籍になったら大学側が除籍証明書を発行してくれ在籍していた記録はちゃんと残ります。
また、就活時などの履歴書にも除籍であっても大学中退と記載しても問題ありません。
除籍になっても決められた期間内であれば再入学も可能です。詳細は大学によって異なる可能性があるので、気になる人は問い合わせてみてください。
≪退学の種類≫
先ほど述べた「中途退学」と他にもいくつかの退学の種類があります。例えば、満期退学、自主退学、懲戒退学、措置退学です。
大学を途中で辞めているのなら退学届を提出していてもしていなくても大学中退者になります。ちなみに、除籍になった人もこの大学中退者に含まれます。
基本的な退学の流れは、こんな感じ。
学生課に退学の旨を伝える→退学書類を受け取る→書類を提出する→退学届を受理する
退学届の受理までに数ヶ月かかるので、時間には余裕を持って行動してください。
≪除籍になる主な理由≫
除籍の定義は、先ほど述べた通り大学から籍を除かれることです。
除籍になる理由は様々ですが、主に授業料を支払っていない、休学期間を超えた、大学で何か問題を起こしたなどが挙げられます。
≪他にもある?「抹籍」とは≫
今回紹介した退学や除籍の他にも、「抹籍」というものがあります。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、これは文字通り籍を抹消することです。
何か大きな犯罪を犯したなど重大なケースのみ発生するのであまり一般的ではありませんが、抹籍になると大学にいたという事実がなくなります。
【最近、「除籍」という言葉を使わない大学が増えている】
退学と除籍の定義は違いますが、一般的に思われているような除籍になると大学にいた事実がなくなるというわけではなく在籍データはちゃんと残ります。
また最近、大学によっては除籍であっても退学という言葉で表すところも増えています。
世間一般的に言われる「除籍したら将来は暗黙」ということは間違っているのが今回の説明でわかっていただけたと思います。
大学を退学するにしても、除籍になるとしても、将来の目的をしっかり考えた上で大学の規則に沿って行動してください。
退学などを検討している人は、一度自分の大学の事務局に聞いてみるといいでしょう。解答や的確なアドバイスがもらえると思います。
では、今回は退学と除籍の違いについてでした。