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読みやすいレポートの書き方のポイント3つ

 

レポート課題で頭を悩ませてしまうことのひとつである文字数。

 

レポート課題には枚数や文字数が決められている場合がよくありますよね。

 

「もう書くことがない!」と思って、無理やり文章を長くしてしまうなんていうことをしたことのある人もきっといるはず。

 

けれど無理に文章を長くしたり、必要のないことを書いてしまったりすと文章自体の意味がわかりにくくなってしまい、せっかく書いたレポート全体に影響が出てしまうことにもなりかねません。

 

このようなときでなくても、誰でもわかりにくい文章を書いてしまうことはあるもの。そこで、今回はわかりやすい文章を書くためのポイントを3つ紹介します。

 

目次

はっきりとしない文って?

 

何が書いてあるのかがわからない文とは、つまりあいまいな文のこと。

 

何度読んでも理解できない文章では困りますよね。

 

しかし、意外と自分では気がつかずに書いていますよ、このような文章。

 

≪練習≫

 

この文を読んでみてください。

 

「日本人は米を主食としてきたが、最近ではほかの国の人よりもパンの消費量が多いということである。」

 

このような文章は、レポートの中にときどきみられるもので、間違いやすい「あいまいな文」といえます。

 

この文の中にある「あいまいさ」は何でしょうか。

 

まずは「最近」という言葉です。

 

最近とはいつのことでしょうか。

 

人によってとらえ方が違いますよね。

 

今年のことなのか、昨年も含むのか、あるいは2~3年前も含むのかがまったくわかりません。

 

このような文章は、期日をしっかり記すことがとても大切です。

 

つぎに「ほかの国」とはどの国でしょうか。アメリカでしょうか、イギリスでしょうか。

 

はっきりと国の名前や地方などを示すようにしましょう。また、どのような団体が調査した結果なのかを記載することも大切です。

 

したがって、この文章のあいまいさを正すと「日本人は米を主食としてきた。しかしトースト研究所の調査によると、2014年の一年間では、日本は中国やオランダよりもパンの消費量が多いという結果であったということである。」となります。

 

レポートでは、上記の文でも使われた「最近」「多い」などの時期や日時、気管などを示す場合や、「多い」「少ない」「重い」「軽い」などの量的なものを示すことが多いと思います。

 

しかし、このような形容詞はレポートに適しているとはいえないため、使わないように気をつけるようにすべき言葉であるということができるのです。

 

レポートはあくまでも客観的かつ具体的に書くことを求められています。また、結論を裏づけるためには、データが必要であり、そのデータが何によるものかを示さなくてはなりません。

 

日常では便利な「多い」「少ない」といった形容詞ではありますが、レポートを書くときには不便な言葉で、文章をあいまいにしてしまいます。

 

 

どちらの意味かわからない文って?

 

たとえば「あなたの好きな曲をきく。」と書いてあった場合、あなたはどのような解釈をしますか?

 

この文からは二通りの解釈ができますね。

 

「あなたの好きな曲を聴く。」とあなたの好きな曲は何かを尋ねる場合の「あなたの、すきな曲を聞く。」です。

 

このようにひとつの文で二通りの意味に解釈できる文のことを二義文といいます。

 

レポートでは、このような二義文になることは避けなくてはなりません。

 

また、二義文でも「イチゴの容器を使う。」だと、イチゴを入れるための容器を使うのか、イチゴの模様がついた容器を使うのかがわかりません。これも二義文です。

 

日本語の文は、このように二義文になってしまうと、本来伝えたい意味とは全く別のものとしてしか存在しなくなってしまいます。書いているときには気がつきにくいこともあるので、注意したい文章表現のひとつです。

 

 

何が言いたいのかわからない文って

 

ひとつのことを細かく説明する場合に、何のことをいっているのか読み手には伝わらなくなってしまうことがあります。

 

とくに大学生のみなさんのレポートなどではよく見かけます。

 

一生懸命に説明しようとしている気持ちは伝わりますが、結果的に一番伝えたいことがはっきりとしません。

 

≪悪い例≫

 

「宿根草のうち根や茎や葉の一部に栄養がたまって膨らんだ器官を持つ球根には六種類あり、短縮茎に葉が重なり合って層状になっているチューリップは、雪が降るほどの寒い冬を越さないと花を咲かせることができません。」

 

この文は、一文が長すぎるという点で読みにくいのですが、それだけではありません。

 

最初に書かれていること、つまりこの文では、宿根草のことが書かれているのかと思いながら読んでいくと、球根の種類のことになり、結局はチューリップの説明だったという風に、書いてあることが予測できない文であることに問題があります。

 

文章は読み手がその後の内容を予測できるように書くようにしましょう。

 

このような文にならないにするには、書きながらに「何がどうした」という主語述語を意識しながら書くこと、そして書いた後に読み手となって確認することが大切です。

 

レポートは常に読み手がいるもの。読む人を意識して、相手にわかりやすい文章を書くことを心がけるとよい文章を書くことができますよ。

 

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