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大学における評価の方法というのは、一律に決まっているものではありません。
大学によって、あるいは学部によって、さまざまな方法が用いられているのです。
大学で高い評価を受けるためには、どのように評価されているのかを理解しなければなりません。
中学校や高校までの評価と大学での評価には、多くの違いがあります。
しっかりと勉強を続けていても、その違いについて理解していなければ、ほとんど評価されないまま終わってしまうことも多いのです。
とりわけ重要なのは、文系の学部における評価と理系の学部における評価の違いだといえます。
一般的に、文系の学部では試験の成績が重視される傾向にあるのですが、理系の学部では試験よりもレポートが重視されることが多いです。
試験勉強が得意な人の場合、理系で高い評価を受けることには苦労することがあります。
高校でも、科学や物理の授業でレポートを作成する機会はあるものです。
しかし、大学で提出するレポートとは内容が異なっていることが少なくありません。
大学でレポートを作成する際に、高校までと同じように取り組んでしまうと、なかなか評価されなくなってしまうのです。
まずは、レポートの構成について十分に考える必要があります。
もちろん、レポートの構成がしっかりしていれば高い評価を受けられるという単純なことではありません。
レポートの構成がしっかりしていることは、あくまでもレポートとしての体裁が整っているかの問題に過ぎないのです。
高い評価を受けられるかどうかは、加点される要因や減点される要因について理解できているかどうかにかかっています。
とはいえ、レポートの作成に慣れていない学生が、いきなり加点や減点について考えても戸惑ってしまうだけです。
最初のうちは、レポートの構成を考えるだけでも大変なので、余計なことを考える必要はありません。
レポートを作成する目的は、何のために実験を行ったのかを明らかにして、その結果を明確に記載することです。
したがって、目的を正しく理解できていなければ、魅力的なレポートを作成することも当然できません。
実験を始める前の段階で、きちんと目的について確認しておくことが大切です。
ただし、その目的をレポートに記載する際は、自分の言葉に置き換えることが欠かせません。
実験で用いる資料などに書かれていることを、そのまま記載するだけでは不十分だといえます。
最初のうちは、自分の言葉に置き換える作業をするだけでも苦労するのが普通なので、うまくいかないからといって落ち込む必要はありません。
じっくりと考えて取り組む努力をすることが大切なのです。
実験レポートに実験の目的・結果を記載し、全体的なバランスを取ることができた段階で、レポートとしての体裁が整ったといえます。
レポートに慣れていない学生の場合、この段階で満足してしまいがちですが、この段階で加点につながることはほとんどないため、注意しなければなりません。
どうすれば加点されるのか、あるいは減点されないのか、といった点について考えていくことが大切です。
ただし、いきなり加点を求めようとすると失敗しやすいため、まずは減点されないように意識します。
最初のうちは、加点される要因よりも減点される要因の方が重要なのです。
実験結果のことばかり考えていると、日本語としておかしな文章になってしまうことがあります。
実験結果は正しく述べられているのに、日本語がおかしいがために伝わらないというのではもったいないです。
レポートを作成したら、何度も読み返してみて、正しく伝わる日本語になっているかどうかを確認しなければなりません。
減点される要因として、日本語がおかしいという点は非常に大きなポイントになります。
また、記載する数字を間違えないことも大切です。
実験結果を伝えるためのレポートである以上、正確な数字を記載していなければ意味がありません。レポートの中で矛盾が生じていないかどうかも、しっかりと確認する必要があるのです。
最初のうちは正確な数字が記載できているのに、後半になると不正確になっている、ということも起こりえます。
減点される要因を理解し、減点されないレポートが作成できるようになったら、加点される要因を意識していくことが大切です。
減点されないだけでは、可もなく不可もなし、といった評価で終わってしまいます。
高い評価を受けるためには、加点が不可欠なのです。
加点される要因として挙げられるものには、たとえばレポートの中身が専門的になっていることがあります。
レポートでは、実験結果について自分なりの考察を述べることが求められますが、自分の意見だけで終わってしまうのでは不十分です。
専門的な文献・資料に当たって、内容を深めていかなければなりません。
中身が充実していることが、加点される要因になるのです。
もちろん、専門用語を盛り込めばよいわけではありません。
参照した資料の内容を理解できていることが、レポートを読んだ人に伝わらなければ意味がないのです。
分かりにくい専門用語は、自分の言葉で分かりやすく説明する必要があります。
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