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【大学薬学部】薬剤師国家試験の合格基準と勉強スケジュールの組み方

大学薬学部の学生が薬剤師になるために受けることになる薬剤師国家試験。

この国家試験は1950年に第1回が実施され、非常に長い歴史があります。

今日は、そんな薬剤師国家試験の合格基準とそこから見えてくる勉強スケジュールの立て方について解説しようと思います。

試験内容は広範囲になりレベルも高いので、しっかり計画を立てて勉強に取り組まなければいけません。

目次

【薬剤師国家試験の基本概要】

これまでの記事でも薬剤師国家試験については取り上げていますが、簡単にその基本情報について見ていきましょう。

まず、この試験は薬剤師になるために合格する必要があり、試験に合格後、本人が申請をすることで薬剤師免許証が交付されます。

受験資格としては、以前は4年制も対象だったのが2006年からは6年制の薬学部のみに変更されました。

国家試験は2月中旬から上旬の土日に行われ、年1回実施されます。

試験は7科目、全部で345問が出題されるためかなりの勉強量が求められます。

解答方法は全てマークシートによる選択式です。

【薬剤師国家試験の合格基準】

そう簡単には薬剤師にはなられません。

薬剤師国家試験の合格率は、受験する年によって異なりますが、大体70%前後です。

最新の2024年の国家試験での合格率は68.43%でした。

思っているよりも高い数字かもしれませんが、軽視はできません

合格基準については、一概にはいえなく、相対基準で毎年異なります。

例えば、今年の2024年度は総得点が1問2点で420点以上が基準になり、他にも、必須問題では全体の70%以上、加えて、各科目で配点の30%以上を得点することが条件になっています。

また、禁忌肢の選択状況も考慮されます。

≪禁忌肢とは?≫

あまり聞きなれない言葉かもしれない「禁忌肢」ですが、これは試験問題の中にある一定数間違えるとその時点で不合格になる選択肢のことを指します。

薬剤師というのは医療関係者ですので、患者の命に関わります。

一医療人として高い倫理観や使命感が求められます。

基本的に、どの問題が禁忌肢の選択肢だったか、どのくらいの問題が該当したかなどは公表されていません。

この禁忌肢の導入においては、

・公衆衛生に甚大な被害を及ぼすような内容
・倫理的に誤った内容
・患者に対して重大な障害を与える危険性のある内容
・法律に抵触する内容

など、薬剤師として適切かを判断するために行われています。

【薬剤師国家試験の勉強スケジュールの組み方】

薬剤師国家試験に向けての勉強時間というのは多いようで限られています。

その時間をいかに有効に使うかで合格できるかにも関わってきますので、勉強を始める前にしっかり勉強スケジュールを立てることです。

もちろん、勉強を進めていく上でイレギュラーが発生したり、計画通りには進まないかもしれませんがそれは問題ありません。

大体の大枠を決めておくというイメージでもいいでしょう。

実際のスケジュールの組み方ですが、おすすめなのは出題問題の傾向をもとに出題数の多い分野から始めていく方法です。

そこから、関連する分野へと勉強を進めていきます。

一例ですが、「薬理」や「薬剤」で出題される内容はお互いに関係していることがあり、また薬剤師として現場で働く上で必須知識になる「実務」にもつながります。

このように科目を関連付けて勉強することで限られた時間を上手に使えます。

また薬剤師国家試験では過去問の問題も多く出題されるので、1度だけではなく定期的に利用するようにしてください。

過去問から実に20%ほどの問題が出題されるといわれています。

これを落とすのはもったいないです。

【まとめ】

今日は、薬剤師国家試験に関する内容でした。

試験の傾向や合格基準など詳細をしっかり把握することも立派な試験対策の一環です。

では、薬剤師国家試験の合格に向けて、日々の勉強を頑張ってください。

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