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単位を落とす学生、大学教授への「助けて」メールの書き方

頭を抱える若い女性

「大学の勉強が難しい…」

「バイトが忙しくて勉強が中々できない…」

など、大学生活ではこのような理由から単位を落としてしまうことがあります。

単位は進級や卒業などにも関わってくるので、できるだけ落としたくないものです。

でも、仮に単位を落としてしまっても、教授にお願いをすることで再チャンスを得られる可能性があります。

今日は、そんな最後の手段である大学教授への単位救済をお願いするメールの書き方について解説します。

目次

【実際に単位の救済をしてもらうことは可能か】

では、実際に、このような単位救済のお願いのメールは効果があるのかについてです。

結論からいうと、単位の救済をしてもらえるかはその状況や教授と学生双方の人柄などにもよります

例えば、教授側が厳格な人だったら、どれだけ丁寧にお願いをしても結果は結果として、単位の救済をしてもらえないことは十分あり得ますし、中には、救済関連のメールは即ゴミ箱に入れるという人もいます。

昔は、教授側も寛容だったけれど今はそれほどでもないという声もあります。

また、学生側が課題をしっかりと提出していなかったり、普段の姿勢が不真面目な場合も認められないケースが多いでしょう。

その際は救済をお願いしても跳ね除けられてしまう可能性が高いです。

しかし、逆をいえば普段からしっかりと課題を提出していたり、授業に全出席するなど真摯な姿勢を取っていれば、お目溢しをいただける可能性は決してゼロではありません。

教授の人柄というのは、自分の努力では変えられるものではありませんが、授業に対する姿勢というのは本人の努力次第でどうにでもなります

普段から真面目に授業を受けることでそもそも単位を落とすという失態をしないで済みますし、万が一単位を落としても再チャンスをもらえるかもしれません。

【大学の単位を落とした!救済メールのポイント】

厳しそうな中年男性

大学教授への救済メールのポイントを順に解説します。

≪学部の事務に聞いてみるのもアリ≫

単位を落としたり試験で思うような結果が得られなかったのが、交通事故に巻き込まれたり、病気になったりと仕方がない理由の場合は、大学の事務に聞いてみるのがいいでしょう。

というのも、大学側が正式にというか、ある程度救済については認めていることがあり、このケースでは、まずは事務で受理した後に教授に依頼がいくという仕組みになっています。

その際、理由を証明するような書類などを忘れないようにしてください。

≪相手をよく見る≫

相手をよく見るというのは、相手を選ぶということです。

救済措置は100%受け入れられるわけではないので、受け入れられそうな相手であればお願いをします。

友人や先輩などから「できない」と聞かされていた教授に救済メールを送ってもあまり意味はありません。

これは全てのケースで該当するわけではありませんが、専任教員よりも非常勤教員の方が認めてくれる確率は上がるともいわれています。

頭の片隅に入れておいてください。

≪件名を忘れずに書く≫

教授にメールを送る際に大切なのが、「件名を忘れずに書く」ということです。

教授は日頃から多くのメールを受け取っているので、件名がないメールだと何の用件なのかわからず、優先度が低くなったり流されてしまう可能性があります。

せっかく書いたメールが読まれる前に終わってしまっては意味がないので、件名を忘れずに書きます。

メールのテンプレートについては後述しますが、件名を書く際は、「学部や名前」「用件」を忘れないようにしてください。

例えば、下記の通り。

件名:○○講義の単位に関するご相談(☓☓学部△年 田中太郎)

≪本文ではアポを取ることに注力する≫

件名をしっかりと書いたら次は本文に移ります。

本文を書く際は、どんなに親しい教授であってもしっかりと礼儀作法を守った文章を書くようにします。

・宛名
・挨拶
・用件
・自分の学部や学年、名前

このような流れで作成するのがベターです。

この際に注意すべきなのが、メールだけで単位救済のお願いを済まそうとしないことです。

メールだけで単位救済のお願いを済まそうとするのは教授側からしても「都合のいい人だ」という印象を受けるため、よくありません。

そのため、メール上では「○日の☓時頃、10分程度お時間をいただくことは可能でしょうか?」という感じで、アポを取ることに集中してください。

また、アポを取る際は自分の予定と教授の予定が合いやすいように複数の日時を提案するようにしましょう。

≪自分の非を素直に認めるのが重要≫

実際にアポを取って教授に会い、単位の救済をお願いする際に、一番やってはいけないのが自分の非を認めず言い訳をしてしまうことです。

例えば、「バイトが忙しくて…」など、自分以外の物事のせいにしてしまうのは謝られる側からしても不誠実さを感じます。

下手な言い訳をするくらいなら、素直に自分自身の勉強不足を謝罪した方が効果的。

仮に、十分努力した上で単位を落としてしまったとしても勉強不足を謝罪するのがベターでしょう。

≪単位をくださいとストレートにいわない≫

交通事故など致し方がない理由はもちろん、学生の都合で救済をしてほしい場合でも、単に「単位をください」というのは控えましょう。

救済メールというのは、単位を直接もらうための連絡ではなく、あくまでもチャンスをもらうための連絡と認識してください。

そのため、今後このようなことが起きないように十分努力する旨を伝えた上で、再テストやレポートを出すなどの代替案を提案するようにするといいです。

≪感情的になるのはマイナスのみ≫

先の、言い訳をして責任逃れをするのと近いですが、感情的になるのは避けてください。

単位が足りず学生によっては留年の危機があるかもしれないので、切羽詰まって感情をコントロールするのは難しい状況かもしれませんが、いいことはありません。

感情を優先すると今必要なことを忘れてしまい、建設的な話もできなくなります。

授業について「あ、やばい」と感じたら、一旦時間を置きましょう。

数時間後、翌日に教授に連絡をしてみてください。

≪成績が決まる直前は期待が薄い≫

試験などが終わってもうすぐ成績が出ますよ、という時期には正直、できることは限られています。

教授側としてもほぼ決まった成績をまた決め直すのはかなり大変ですし、メールを送ってもあまり期待はできません。

この場合は、もう次に生かすいい経験だったと思うしかないでしょう。

【大学での救済メールのテンプレート】

ここでは、1つの例としてメールのテンプレートをご紹介します。

件名:○○講義の単位に関するご相談(☓☓学部△年学籍番号 田中太郎)

○○先生

お世話になっております。

○○学部○○学科○年の○○(学籍番号:1234567)と申します。

先生のご担当されている「○○(講義名)」について、ご相談させていただきたくご連絡差し上げました。

現在、当該講義における自分の成績や出席状況を踏まえると、単位の取得が難しい可能性が高いことを自覚しております。  

その原因としては、(例:体調不良や家庭の事情により授業に出席できない期間があった、課題提出に遅れたなど)がございます。

このような状況ではありますが、授業内容を理解しようと自分なりに努力を重ねてきたつもりです。何か挽回の余地やアドバイスをいただくため、○日の☓時頃、10分程度のお時間をいただくことは可能でしょうか。

お忙しい中、大変恐縮ではございますが、もし可能であればご対応・ご助言いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

―――――――――――――――――  

○○大学 ○○学部○○学科○年  

氏名(ふりがな)  

学籍番号:1234567  

メールアドレス:○○○@○○○  

―――――――――――――――――

理由部分については各自変更してください。

【大学での救済措置に否定的な意見は少なくない】

大学の授業はシラバスに記載されている通り、成績評価の基準や方法は決まっています。

それを踏まえて、全ての学生を評価するわけであり、救済措置によってその学生だけを特別に助けるということ自体に否定的な意見を持っている人は少なくありません。

もちろん、単位を落としてどうしようもない学生の立場を考えると、救済措置であっても単位が認められる可能性があるのなら嬉しいでしょうが、学生としては救済措置に頼って授業を受けるのはよくありません

救済措置という選択肢が残されていることを知っておくのは大切かもしれませんが、まずは普段の授業をしっかり受けることを意識してください。

【まとめ】

いかがでしたか?今日は、大学の単位を落とした際の救済メールについてでした。

場合によっては単位取得のチャンスをもらうことはできますが、これはあくまでも最終手段。

まずは、しっかりと勉強に取り組み、単位を落とさないで済むように努力します。

そのためにも、当サイトでは、大学での勉強に関する有益な情報を定期的に発信していますので、文系から理系まで大学生はぜひとも他の記事も参考にしてください。

※この記事は2025年5月に編集しました

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この記事を書いた人

大学生の単位取得をサポートするための個別指導を提供しています。

大学や生徒のレベルに合わせたカスタマイズされた学習プランで、単位取得を効果的にサポートします。

生徒とのコミュニケーションを大切にし、彼らの学習の進度や状況を把握することで、適切なサポートを提供できるよう努めています。

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