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東京大学大学院の人文社会系研究科では、文学、言語、歴史、社会、心理などに関する専門的研究を行うことが目指されています。
人文社会科学系大学院の国内トップの大学院として、一流のスタッフが在職し、最先端の教育と研究が行われ、多くの人文社会系研究者を輩出してきました。
人文社会系研究科には7つの専攻が設置され、この専攻の中に個々の専門分野の研究室が配置されています。
基礎文化研究専攻は思考や認知感情・言語・表現などを専門としており、言語学・考古学・美術史学・哲学・倫理学・宗教学宗教史学・美学芸術学・心理学の各研究室があります。
日本文化研究専攻は日本文化と日本語を専門に扱い、国語研究室と国文学研究室が置かれています。
アジア文化研究専攻は様々なアジア社会の言語、歴史、文化、社会を多元的に理解することをめざし、中国語中国文学・中国思想文化学・インド語インド文学・インド哲学仏教学・イスラム学・東洋史学があります。
欧米系文化研究専攻では欧米系文化の言語や歴史などに関する文献研究が中心に行われ、西洋古典学・フランス語フランス文学・南欧語南欧文学・英語英米文学・ドイツ語ドイツ文学・スラヴ語スラヴ文学・現代文芸論・西洋史学の各研究室からなります。
社会文化研究専攻では人間社会にかかわる様々な現象を調査、実験、観察などの手法を用いて解明することを目指しており、社会学・社会心理学の研究室があります。
文化資源学研究専攻では文献資料や美術資料、考古学資料などの文化資料体の発掘、解析、保管などが行われ、文化資源学研究室が担当しています。
韓国朝鮮文化研究専攻では韓国朝鮮文化に関する過去から現代にいたる諸現象を様々な学問分野を駆使して総合的に解明することを目的としています。
史料編纂所や東洋文化研究所といった、東京大学内に設置された様々な研究所との連携もなされ、より専門性の高い研究と教育が提供されます。
さらに集英社による高度教養寄付講座が設けられており、学外への発信と協力も積極的に取り組んでいます。
修士課程、博士課程ともに、入試科目は、原則、第一次試験(筆記試験)と第二次試験(口述試験)に分かれます。
第一次試験では第一外国語と第二外国語、専門分野試験が課されます。
また研究計画書と選考用の論文(卒業論文など)の提出が求められます。
修士課程の入試は、夏季試験と冬季試験の年2回実施されており、いずれかの日程で受験することが可能です。
なお、受験する専攻によって入試科目、受験時期、必要な提出書類等が異なります。たとえば、論文の提出が必要のない研究室や年に1回だけしか受験できない研究室、上記の科目以外にも試験が課される研究室などがあります。
人文社会系研究科の募集要項は東京大学のホームページから閲覧することができます。
受験を希望する専攻の試験実施状況を十分に確認しておく必要があります。入試の過去問は人文社会系研究科で入手可能です。
このように、人文社会系研究科では人文科学、社会科学にかかわる高度で幅広い研究が行われております。
2科目の外国語試験や専門分野の記述試験に加えて、卒業論文の提出が求められるなど、入試準備もボリュームがあります。
各研究室のホームページや教員のコラムが充実していますので、受験を考える際には、これらの情報を参照しながら、入試で求めれる知識をよく確認しておくとよいでしょう。
他学部や他大学からの受験を希望する場合には、事前に研究室を訪問したり、在学する大学院生と交流をもつなどして、それぞれの研究室になじんでおくことも必要かもしれません。
(※2017年12月時点での情報です。年度により受験仕組みは変わりますので必ず自分で確認をお願いします)
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