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大学生にとっての大きな課題である卒業論文とレポートですが、この両者の違いを明確に説明できる人はどのくらいいるでしょうか。
おそらく多くの学生は、「卒業論文はレポートの延長」という感じに認識しているかもしれませんが、もちろんこの2つには違いがあります。
今日は、そんな両者の違いや特徴について詳しく見ていきましょう。
卒業論文、通称「卒論」ですが、これはその名前の通り、卒業をする時期に書く論文のことです。
一方で、レポートは高校まででもありますが大学のものは少し異なり、また、学部や学科、授業によっては頻繁にレポートの課題があったり少なかったりもします。
大まかにいうと、卒業論文はその大学を卒業するために必要であり、レポートは単位を取ったり、進級したりするために必要になります。
では、両者の具体的な違いは何なのでしょうか。
順番に解説します。
卒業論文とレポートでは、まず文字数やページ数が異なります。
ボリュームが多くなり、文字数もレポートは一般的に2,000~など数千文字ですが、卒業論文は10,000~50,000文字などになります。
また、大学によっては卒業論文では最低文字数は決まっていても上限は決まっていないことがあり、この場合は書けるだけ書くことになります。
文字数が多いということはそれにかける作業時間も異なり、レポートは数週間や数ヶ月でしょうが卒業論文は大体3年生の頃から準備を始めるので年単位になります。
レポートでは基本的に教授や授業から「〇〇について3,000文字」などある程度テーマが決まっています。
それに対して、卒業論文は自分でテーマを決めます。
自身の興味や関心をもとにテーマを設定し、その問いに対して実験や調査などを行いまとめます。
自分で決める主体性が求められますので、分量以外にもやはり卒業論文の方が難易度は高いといえます。
レポートではテーマに沿って調べたり、参考文献を参考にしてまとめたりと、そこまで学生の個性は求められません。
しかし、卒業論文は徹底的に調査を行うだけでなく従来の研究などと異なるオリジナリティの部分を含めた結論を書かなければいけません。
普段、教科書通りの勉強しかしていない学生にとってこの考える力は難しいかもしれないので、日頃から自身で考えることを意識してそれを言語化できるように訓練しておくといい準備になります。
他とは違う個性的で魅力のある論文に仕上げたいものです。
授業のレポートでの読者は、基本的にその教授のみです。
成績評価においてレポートは重要であり、それによって単位を取られるかが決まります。
しかし、卒業論文の読者は多岐に渡り、大学によってはインターネット上でその内容を公開している場合もあったり、図書館に並ぶこともあります。
街中にある本と同じような立ち位置になり、より多くの人に読まれるのが卒業論文です。
これをモチベーションと捉えるか気負ってしまうかはあなた次第です。
普段のレポートでは研究というのは必ずしも必須ではありません。
ただし、卒業論文になると話は別です。
先行研究の整理分析や実験、調査などの研究過程が必要であり、論文の内容の論拠となるものを示す必要があります。
研究を行うのにはやはりそれだけの時間がかかります。
今日は、卒業論文とレポートの違いについて解説しました。
書き方やルールなど基本的な決まりは両者とも共通部分は多いですので、まだ卒業論文を書き始める段階でない学生は日頃のレポートでしっかりその技術を身につけておきたいものです。
そのためにも、当サイトでは大学レポートの書き方やコツなどをシェアしていますので、ぜひ他の記事も参考にしてください。
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