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卒業論文を書く際に気をつけたいNG言葉・表現

 

大学生になるとレポート作成は頻繁にありますが、卒業論文は人生で初めての経験になるかと思います。

 

書き方や参考文献の使い方など基本的にレポート作成とルールは似ていますが全く同じではありません。

 

今回は、卒業論文で使ってはいけない言葉や表現など卒業論文に関する内容です。ぜひ参考にしてください。

 

目次

【卒業論文には卒業論文のルールがある】

レポートや論文などに慣れていない人は、普段話す時に使う言葉をそのまま使ってしまうことがあります。

 

友人と話すようなカジュアルな言葉はさすがに使わないと思いますが、「とても、すごく」のように文章としても大丈夫だろうという微妙なものも数多くあります。

 

実際、卒業論文やレポートの書き方について講義などで学ぶ機会はあまりないので、学生個人が自ら学ぶ必要があります。

 

卒業論文の書き方は、社会人になってからもマナーとして大切なので学生のうちにしっかり身につけておきたいものです。

 

≪レポートとの大きな違いは?≫

 

大学生になると卒業論文とレポート作成があります。卒業論文は学部生が最終学年で作成する研究結果をまとめたものになり、文系学部の一部では卒業論文がない大学もあります。

 

卒業論文の書き方などはレポート作成と似ていますが、まず分量が大きく異なります。4年間学んできたことを示す文章で大体1年間ほど時間をかけて論文にまとめます。

 

他にも卒業論文とレポート作成の違いにテーマの設定と独自性の有無も挙げられ、レポート作成は基本的に担当教授の指定により各内容が決められていますが卒業論文では一から研究する内容に沿ってテーマを考えます。

 

そして、卒業論文では自ら設定したテーマに対しての独自性も強く求められ、ただ単に内容をまとめるだけではいい卒業論文とはいえません。

 

本記事は、Twitterで拡散した「論文に書いてはいけない言葉30」のリストを参考にしています。

 

「え?あの言葉もダメ?」と驚くような表現や言葉もあるかもしれません。

 

【卒業論文でのNG言葉・表現】

≪NG or 推奨しない言葉・表現その1≫

 

 

論文では、基本的に話し言葉や俗語は使わない方がいいです。

 

・とても、すごく→非常に、極めて

 

・だいたい→ほぼ、おおよそ

 

・だから→したがって

 

・でも、だけど、けれど、けど→しかし、しかしながら

 

・どうやっても、どうしても→いかなる手段を用いても

 

・そんな事実はない→そのような事実は認められません

 

・こわい→恐ろしい

 

・しっかり→確実に、頑丈に

 

・じつに→全く

 

・すばらしい→見事な、優れた

 

・もう→すでに、もはや

 

・れっきとした→立派な

 

・わりと→比較的

 

・わざわざ→特別に

 

など

 

ここで述べたのはほんの一例なので、この他にもたくさんあります。

 

基本的に論文では俗語はダメですが、場合によって必要な時は「」又は’’ ‘’で囲んで使うことも可能です。

 

≪NG or 推奨しない言葉・表現その2≫

 

・~と思う→~と考えられる

 

・~かもしれない→~の可能性がある

 

・~と感じる→~と推測される、~と思われる

 

・~を知りたい→~を理解する必要があるだろう

 

・~は嫌いだ→~は必要とはいえない、~は適切ではない

 

・~は読みたくない→~を正当に評価することは困難である

 

「~と思う」は、普通に使っている人も多いと思います。

 

この表現は論文などでは格調が低いものと見なされるので、「~と考えられる」の方がベターです。

 

ただ、論文=「~と思う」はNGというよりも、論文やレポートでの内容は基本的に客観性がなければいけないので、「~と思う」ではやや主観的になってしまいます。

 

そのため、そもそも論文などでは不適切になることが多いのです。

 

ただ、内容で適切な文脈においては「~と思う」もありで、例えば、その論文テーマを調べようと思ったきっかけなどを述べる際は、「~と思う」でもOKな場合があります。

 

レポートや論文では、筆者(学生)の個人の見解はあまり重要ではありません。教授側もそれを求めているのではなく、テーマに沿って伝えたい内容を正確にまとめられているかが重要になります。

 

それに加えて自分の見解などを述べるのはいいですが、主観性がメインになっては論文の論点がズレます。

 

≪NG or 推奨しない言葉・表現その3≫

 

・みんなが~(だ)と言っている→一般に~(だ)と言われている

 

・みんなが~(だ)と思っている→一般に~(だ)と広く信じられている

 

これらは参考文献の提示が必要になります。

 

・教科書に~と書いてある→(というの)が通説である

 

・~は読みたくない→~を正当に評価することは困難である

 

・~は読まなかった→~の評価はまだ定まっていない

 

≪その他卒業論文を書く際の注意点≫

 

ここまで卒業論文を書く際に注意すべき言葉や表現について解説してきましたが、最後にその他の注意事項について紹介します。

 

まず書き方の流れですが、これはどの学術分野かによって異なりますが一般的には、

 

・概要

・はじめに

・先行研究

・本論

・評価

・まとめ

・参考文献

 

この流れでまとめていき、どれか一つでも欠けるとそれはいい卒業論文とはいえなくなるので注意が必要です。

 

そして、卒業論文ではあなたの主張をただ単に書くだけでは成り立たなく、先に述べたとおりテーマを設定しその内容や結論を予測した仮説を立て、それを検証し内容をまとめるようにします。

 

また理系と文系では卒業論文の種類も異なるのでここもしっかり把握しておきたいです。

 

あとは読みやすさを重視して1文を長くしすぎない、文体を統一するなどの工夫も必要です。

 

【まとめ】

いかがでしたか?今日は、卒業論文で使ってはいけない言葉・表現、そして書き方の注意点についてでした。

 

もし、「この言葉は大丈夫かな」と不安になったら、一度インターネットで検索してみてください。たくさんの情報が見つかると思います。

 

書く前に全ての言葉や表現を把握しておくのは無理があるので、その都度知っていくようにするといいです。

 

言葉や表現の他にも、引用や参考文献の書き方のルールなどもとても重要です。引用や参考文献については下記の記事も参考にしてください。

 

【大学レポート】意外と知らない参照・参考・引用の違い

 

レポートの参考文献とその書き方

 

レポートで引用する際の注意点

 

※この記事は2021年6月に更新しました

 

 

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この記事を書いた人

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