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理系学生にとっての数学

 

目次

数学は避けて通れない

 

大学で理系に進学した人は、高校時代に理系科目、すなわち物理や化学、生物、数学のどれか(あるいは全部)が得意だった人が多いのではないでしょうか。

 

しかし、大学で学ぶこうした理系科目は、高校時代と違ってすべて繋がっていると言っても過言ではありません。

 

「大学の理工学部では生物は化学に、化学は物理に、物理は数学に数学は哲学になる」という話を耳にしたこともあるのではないでしょうか。

 

これは、高校まではそれぞれ独立した学問だった4つの教科が、その垣根がなくなり、それぞれの内容を使って学ぶようになる、ということを表したものだといえます。

 

特に数学は重要で、大学レベルの数学を理解できないと、そのほかの理工学部の専門分野の勉強を理解することは難しくなります。

 

理系学生にとっては、何学部であろうとも数学は避けて通れないのです。

 

まずは微分積分から

 

その中でも最初にマスターすべきなのが「微分積分」です。

 

大学の理系科目では、数式を説明する際に微分積分を使う科目が大半だからです。

 

言ってみれば微分積分は、英語における文法のように、理系学問の共通の文法だと考えられます。

 

多くの理工学部で1年生で微分積分が必修になっているのはこのためです。

 

時には高校数学に戻る

 

大学の微分積分では、多変数関数の微分積分の計算を習います。

 

ですから、もし高校数学の数Ⅲが理解できていない場合には、大学の微分積分を理解することは大変困難になってしまいます。

 

大学1年生で微分積分が苦手だという人は、高校の数Ⅲの範囲を復習することから始めてください。

 

標準的な高校の参考書レベルの練習問題が解けるようになってからでないと、大学の微分積分を始めてもチンプンカンプンになってしまいますので、高校数学の復習から始めることはとても大切です。

 

逆に、数Ⅲの計算練習を参考書などできちんとできるようにしておけば、大学の微分積分の計算もできるようになるでしょう。

 

それほど、高校の数Ⅲのカリキュラムは重要であり、ですから理系学部の大学入試には数Ⅲが必須になっているのです。

 

 

数学を学ぶ意味

 

大学生の皆さんの中には、「自分は数学を使うような仕事にはつかないつもりなのに、数学が必修でその勉強に時間を取られるのは納得できない」と思う人がいるかもしれません。

 

例えば、開発の仕事につく人にとっては数学は重要な学問であり、高校と大学の時に学んだ内容は役に立つものになるでしょう。

 

しかし、開発以外の仕事なら電卓で計算をすれば事足りる、という考え方はどうでしょうか。

 

数学を学ぶ意味とは、「数学を学ぶことを通じて、論理的にも のを考えるスタイルを身につける」ということだと思います。

 

何か問題があった時に、その問題を論理的に整理していき、どう取り組みどういった解決策を見出すかを徹底的に考える。

 

そうした「論理的な思考方法」を身につけることこそが、数学を学ぶということなのです。

 

そして、このような「論理的な思考方法」は、社会に出てからも大いに役立つに違いありません。

 

実際、「一つのタスクを与えられた時に、徹底的にその問題について考え、必要であれば資料を集めて解決策を導き出すことのできる人材」は、多くの企業で歓迎されています。

 

AIの発達によって多くの職業が人間からAIに取って代わられるのではないか、ともいわれていますが、機械にできることが広がることで逆に「人間にしかできないこと」が明確になるとも考えられます。

 

そのような時、数学を学んで論理的な思考を身につけた人材は、機械の及ばないジャンルに活躍の場を広げる可能性は大いにあります。

 

数学の勉強は時間も必要ですし、大変なことも多いかと思いますが、ぜひ、大学生の間に数学によって「論理的な思考方法」を身につけて、社会にとって有用な人材となることを目指してください。

 

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