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東京大学の進学振り分け制度とは?

 

誰もが知る、「東京大学」。

 

みなさんご存知の通り、日本で最難関と言われている大学です。

 

東京大学は入学時の学部(学科)の分類が他の大学とは違います。

 

具体的にはどのように分けられているのでしょうか?

 

目次

6つの科類に分けられている

 

東京大学には6つの科類があります。

 

文科一類、文化二類、文化三類、理科一類、理科二類、理科三類の6つです。

 

理科三類が一番難易度が高いということはよく耳にするのではないでしょうか。

 

しかし他の学部についてはその違いがよく分からないという人も多いと思います。

 

実際に1番偏差値が高いのは、みなさんの認識通り理科三類で、偏差値は80です。

 

2番目に偏差値が高いのは文化一類(76)で、その後に理科一類、文化二類が同じ偏差値(75)、そして理科二類、文化三類が同じ偏差値(74)で続きます。

 

こうして偏差値を比較してみると理科三類以外はだいたい似たような難しさなのかもしれません。

 

進学振り分け制度とは?

 

東京大学では他の大学と違って文学部や理学部といった名称ではありません。

 

それは、進学振り分けという制度があるからです。

 

これは1年から2年の途中までの成績によって3年次にどの学部へ進学するかを決めるという制度です。

 

しかしそれぞれの類によって進学しやすい学部はだいたい決まっています。

 

まず文化一類であれば法学部、文化二類は経済学部、文化三類は文学部か教育学部に進みやすいとなっています。

 

そして理系では理科一類は工学部が理学部、理科二類であれば農学部や薬学部、理科三類であれば医学部に進むことが多いのです。

 

しかし、成績によってはより偏差値の高い学部への進学も可能です(人数は限られていますが)ので、努力次第というところもあります。

 

 

それぞれの学部の特徴

 

法学部

 

法学部は東大の中での学部序列が一位とも言われている学部です。

 

私法コース、公法コース、政治コースの3つの類に分かれており、希望に応じていずれかに所属することになります。

 

類ごとに必修科目や選択必修科目が異なっていますが、最終的にはそれほど学習内容に差が出るわけではありません。

 

就職や大学院への進学に際してもそれほどコースの違いによる支障はありません。

 

医学部

 

医学部は国内はもちろん、世界でも最高レベルの医学教育を受けることができる場所です。

 

1年目では解剖学や基礎医学などを学び、2年目から臨床医学の講義や実習が始まります。

 

医学科では、膨大な量の講義と実習がありますが、それによって医学という学問の素晴らしさや面白さを実感することができます。

 

工学部

 

工学部の中には社会基盤学科や建築学科を始め多くの学科があります。

 

航空宇宙工学科や計数工学科、マテリアル工学科など、あまり耳にしないような学科もありますが、どの学科においても高い専門性を持った授業を受けられます。

 

文学部

 

文学部には27の専修過程があります。

 

日本語日本文学や中国語中国文学、また心理学や考古学などもあります。

 

自分の本当に学びたいことを一流の講師陣から深く学ぶことができますので、最高の環境にあるといえます。

 

理学部

 

理学部は10学科を有しています。

 

数学、情報科学、物理学などです。

 

いずれも世界最高の教育水準であり、基礎学力から応用力までを養うことができます。

 

その他の学部でも、東京大学の歴史と伝統に基づいた最高の教育を受けることができます。

 

まとめ

 

ほとんどの大学では、入試で合格すれば、自分の希望した学部に所属することができ、きちんと単位を取得できていれば、そのまま卒業することができます。

 

しかし、このような東京大学のシステムの場合は、たとえ入学できても、自分の成績が悪いと希望する学部に進学できない可能性もあるのです。

 

大学に入学した途端、安心してサークルやバイトに明け暮れたり遊んでばかりいる人も少なくないですが、こういった制度だと勉強にも気を抜くことができません。

 

現在はほとんどの大学では進学振り分け制度は導入されていませんが、今後他の大学も取り入れないとは言い切れないのではないでしょうか。

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