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大学の2学期制とは、従来1年間の課程を3つの学期に分けて行うのが普通であったのを2つの学期とする制度のことを指します。
このしくみやテスト、レポート提出の時期、メリット・デメリットなどについて説明しましょう。
まず、これまでの3学期制では、1学期が4月から7月頃、2学期が9月から12月頃、そして3学期が1月から3月頃となっています。
学期と学期の間には休暇があり、とくに1学期と2学期の間の夏季休暇は1ヵ月から2ヵ月程度と比較的長くなっていますが、2学期と3学期の間の冬休みは2週間程度、3学期と1学期の間の春休みは2週間から1ヵ月程度と短めです。
これが2学期制となると、しくみとして1学期が4月から9月頃、2学期が10月から3月頃となります。
それぞれの学期の間には1ヵ月程度の休暇がありますが、これ以外にも日本の習慣として年末年始とお盆にはそれぞれ1週間程度の短期間の休暇が設けられています。
テスト、レポート提出の時期ですが、これは基本的に各学期の終わりごろということになります。
具体的には1学期末のテストやレポートは9月頃、2学期末のテストやレポートは3月頃ということになります。
ただ、科目によっては1学期末のテストやレポートがなく2学期末つまり学年末だけということもありますし、逆に学期末とは関係なく小テストや小レポートが設けられていることもあります。
まず大きなメリットとして欧米の大学との足並みを揃えられることがあります。
世界はどんどんとグローバル化が進んでおり、それは大学といえども無関係ではありません。
海外は大学は4月ではなく10月に始まることが多く、日本従来の3学期制のままでは海外からの留学生を受け入れることに支障がありますし、逆に日本の学生が海外の大学に留学しようとするときも同じです。
このように、欧米の大学と足並みを揃えられる体制にすることで世界にも開かれた大学とし、学生のレベル、ひいては教員のレベルや研究のレベルもアップさせることができるという目論みもあります。
また、3学期制から2学期制にすることで、1年間の休暇日数は減少しますので、それだけ授業数を確保することができます。
社会の変化も激しく、大学に求められる教育というのは高度化が進んでいます。授業時間を確保できるというのはメリットであることは間違いありません。
3学期制から2学期制となることでテストやレポートの提出回数が減ることは教員にとっても業務量の削減につながり、これもまたメリットになると言えます。
一方で、2学期制はメリットだけではなくデメリットもあります。
学生にとっては夏休みという長期の休暇がなくなるのは痛いことは間違いないでしょう。
欧米の場合、10月に始まった飽きシーズンの学期は2月くらいで終わり、次の春シーズンの学期が3月から6月くらいまでで、夏には2ヵ月から3ヵ月くらいは長期の休暇があり、学生も夏休みを満喫することが普通です。
ところが日本ではこのような学期の設け方が現実的ではありません。
というのも、小学校から高校まで、あるいは一般の会社においても4月から翌年の3月までが一つの年度とされており、大学だけがこの年度の考え方から全く離れたことをするのは現実的でないからです。
2学期を2月に終えるとか、1学期を3月に始めるということは現実的でなく、どうしても4月に始める必要があるでしょう。
となると、7月や8月に2ヵ月もの休みを入れては、1学期と2学期の日数がかなりのアンバランスになってしまいます。
とは言ってもこれは致命的な問題ではありません。
もともとの3学期制でも、3学期は1学期や2学期と比べれば極端に短かったはずで、それでも運用はできていたはずだからです。
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