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【2016年10月8日】
伊豆のSIDAXの創業者である「志太 勤氏」の別荘で優秀賞を受賞したプレゼンターが集まり、理事の方々の前で弊社の代表が事業報告のプレゼンをさせて頂きました。
【代表の感想】
今回の発表で一番感じたことは「創業は易く、経営は成り難し」という言葉です。
ビジネスプランの段階では非常に魅力的に感じるアイディアと感じることでも、1年間、会社を経営してみると予想とは異なる結果や数字になることがほとんどです。
今回、ある2015年度に優秀賞を受賞した受賞者が、「起業なんかしても良いことが一つもなかった。」という感想を話していたのが印象に残っています。(もちろん、一年目から順調な業績を残している受賞者もいますが、、、、)
半分は同感です。ほとんどの起業家は何らかの思いを持って起業すると思います。単なる、お金だけの為に起業をしようと思う方は少ないと思います。ただ、実際に企業をすると、その思いを実現する過程で、現場から少し離れてしまうというギャップを感じると思います。誰かに何かを任す段階があり、この段階が非常に難しい時期になると感じています。
しかし、半分は別の考え方を持っています。
空き時間にSIDAXの志田社長とお話をさせて頂いたのですが、その際に、「最初は、このブドウ畑も何もないところであった。夜に家族でキャンプをしながら子供たちと過ごした時間が忘れられない」と話していました。(現在では広大なブドウ農園とホテルになっています。)
あくまで個人的に感じていることですが、何かの制約(資金不足や人材不足など)がある中で経営をしていくからこそ、現在の自分の持っているビジネスプランが洗練していくのではないかと思っています。
世の中が本当に求めていることは何なのか?世の中の為になることは何なのか?この思いは個人の傲慢な思い込みではないのか?など。
多くの本質的な部分を真剣に考える機会が、起業してからの数年間なのではないかとも感じています。特に起業をしてから1,2年は最も真剣に向き合う時期だと思います。
人は順調な時は自分の行動を反省することは多くはありません。しかし、何かが上手くいかないときこそ、そこに何かの改善点や成長の余地があり、一歩一歩進んでいくことができるのだと思います。
経過報告では、創業して1年目のベンチャーの社長さんの皆さんの事業報告を聞く機会を頂き、猫の手ゼミナールの1年目を思い出しました。
猫の手ゼミナールとして、今後、様々な出来事があると思いますが、初心を忘れず、自分の実現したいことと社会の求めていることに真摯に向き合っていきたいと思います。
また、最後になりますが、橋本先生、柳先生、富田先生、日比野先生、関係者の皆さま。
そして、素晴らしい機会を下さいました、SIDAXの会長の志田社長、ありがとうございました。
猫の手ゼミナール
代表 渡辺 峻
【略歴】志太 勤(しだ つとむ)氏
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