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大学化学科では数多くの実験を行います。
とても興味深くそれが化学科の特徴でもありますが、常に危険は伴うということは忘れてはいけません。
実際、化学実験では事故が発生しており、大学も安全に実験を行うために十分気をつけています。
今日は、大学化学科の実験事故に関する内容です。
大学からもいろんな注意事項については聞いているとは思いますが、改めて理解しておきましょう。
化学科ではあらゆるテーマについて学び、その過程の1つに実験があります。
実験を行うことでより深く内容を理解でき修得できますが、特に実験自体に慣れていない大学低学年の学生は気をつけるべきです。
内容のテーマへの理解はもちろんですが、まずは、実験の操作をしっかりマスターすること、何が危険でマナーはどうかなど安全に関わることを修得しておきます。
これは大学でも別途テキストで勉強したりしていると思います。
もちろん、化学実験は100%怖いものではありませんが、危険はあるということは常に覚えておきます。
大学の化学実験では、残念ながら事故が起きています。
実際の事故例として、愛媛大学の化学科で THF(テトラヒドロフラン)蒸留中の爆発事故がありました。
THF を蒸留していたのを忘れてしまい乾固させた.しばらくして大音響とともに爆発し,ガラス 器具の破片が部屋中に高速で飛び散った.一部が同室の学生の首をかすめたが,幸い軽い切り傷で済 んだ.
※THF などのエーテル類は過度に濃縮・乾固させると過酸化物が濃縮され,わずかな刺激で爆発す る.有機溶剤の過度の濃縮による同様の爆発事故例が多数報告されている.水溶液系でも,過マン ガン酸カリウム等の酸化剤を含む場合,濃縮により爆発する可能性がある.爆発事故は実験室全体 を危険に巻き込む.一人の不注意が,その部屋にいるすべての者の命を危険にさらすことになる.
引用元:化学実験の安全と衛生 WEB 版 愛媛大学理学部化学コース
また、同大学のサイトには化学実験中の主な3種類の事故についてこう記載されています。
① 化学物質中毒・傷害:経口,経気道(呼吸で吸い込む),経皮(皮膚からの接触・吸収)
② 火災・爆発:化学物質の発火・引火・爆発,着衣への着火
③けが・機械的原因の事故:切り傷・刺し傷,やけど,巻き込み,転倒,重量物の落下,感電
引用元:化学実験の安全と衛生 WEB 版 愛媛大学理学部化学コース
他にも、ガスバーナーによる火災や火傷、水で濡れた床による転倒、床に置かれた物品による転倒や引っかけなどもあります。
化学科での実験は大切な学習プロセスですので、危険があるからと省くことはできないでしょう。
学生ができることは実験マナーを身につけて、安全に行うことです。
そのための基本的なマナーについてご紹介します。
・事前準備
・服装
・実験室での行動
・応急処置
まずは、どのような実験を行うのか、どう進めていくのかを事前に確認しておきます。
当日の流れを把握し、なるべくミスをしないよう準備します。
まずは、白衣の着用、そして保護メガネ、サンダルなどの安定性の低いものは履かないことです。
実験によっては白衣を必要としない場合もあるでしょううが、その場合も安全を確保するため引火しにくいものを着用します。
また、実験時に着用した服は基本的に実験後に脱ぎ、そのまま食堂などに行かないようにします。
実験によっては、人や食品を汚染してしまう可能性があります。
転倒を避ける意味でも、実験室では遊んだり走ったりはしないことです。
大学生ですので大丈夫だとは思いますが、改めて意識します。
そして、どんなに気をつけても起こり得るのが事故ですので、大切なのは、起こってしまった際の対処法です。
緊急シャワーはどこか、使い方、洗眼シャワーもそう、救急箱や消化器についても事前に確認しておきます。
今日は、大学化学科の実験に関する内容でした。
安全に行うために学生は実験マナーをしっかり理解し実践すること、その結果、質の高い実験を行えるでしょう。
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