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通信制大学の現状(まとめ)

 

通信制大学というと、中には全く学校に通わずに卒業出来るのでないかと考える方もいらっしゃると思います。

 

実際にほとんど大学に通うことなく卒業出来る通信制大学もあります。

 

しかし、多くの通信制大学ではスクーリングという学校に通って単位を取得する課程を設けており、所定の単位がスクーリングによる単位でないと卒業を認めていない為、単位取得のため、また卒業のために大学に何日かは通うことになります。

 

目次

【スクーリングとは】

 

スクーリングとは、上でも若干述べましたが大学に通って他の学生と一緒に先生と顔を合わせて講義を受けて学習し、学習の成果をテストなどを受けることによって提出して単位の認定を受けることを言います。

 

大学によって名称は異なり、面接授業などとも呼ばれます。通学制の大学ならほとんどの場合はこの形態で単位を取得することになります。

 

通信制の場合は、レポートの提出などによる通信での学習がメインとなりますが、このスクーリングという通学制と同じように通うという制度も通信制大学の特徴の一つです。

 

【卒業にかかる期間が長い】

 

通信制大学の卒業率はあまり高くなく、卒業する人も卒業にかかる期間が長いという傾向があります。

 

その理由の一つとしてスクーリングの単位は多くの大学で必修であり逃れることが出来ないということが挙げられます。

 

通信制大学に通う学生の多くは働きながら大学生として在籍しています。

 

働きながら大学に通って単位を取得するということは多くの人にとってかなりの負担となります。

 

【日程に合わせて出席】

 

多くのスクーリングは予め日程が固定的に決められており、この日程に合わせて出席しなければなりません。

 

大学や講義によっては全てのスクーリングへの出席を要求している場合も少なくありません。

 

この予定に合わせて全て出席するというのは働きながら大学に通う学生にとってかなりの負担となる場合があります。

 

多くの企業や団体、組織は個人の都合を最大限考慮するようなシフトを組んだり、休みを認めるという配慮はしてくれません。

 

要望には応えようとしてくれますが、業務に差支えのない範囲に限定されるということがほとんどでしょう。

 

また、仮に強引に要求を通せたとしても、組織の立場の悪化が考えられるため、要求する学生側としてもまとまった休日などは要望として出しにくいものです。

 

 

【大学によってかなりの違い】

 

スクーリングの日程や形態については、大学によってかなりの違いが見られます。

 

ある大学のスクーリングでは、集中した2日で10時から17時過ぎまでの講義を行い、講義中に何度かテストを行い、最後の一時間で本テストを行って単位認定の有無を決定するという形態を採ります。

 

講義中にテストを行わず、指定の期日までにレポートなどの学習の成果を提出するという形態の場合もあります。

 

集中した二日ではなく、隔週で二週連続土曜日に10時から17時すぎまでということも有ります。

 

木曜日と金曜日で14時から17時過ぎまでを二週間で行うというようなケースも見受けられます。これで1単位です。

 

また、ある大学では、三日間連続して9時から17時まで講義を行い、講義内でテストを行って単位取得に関わるテストを受ける資格があるかないかを判定し、テストを受ける資格があると判断された場合は後日別日程でテストを受けて単位認定の可否を判断するという形式を採ります。これで2単位です。

 

その他、夏のお盆にあたりの時期に集中してスクーリングを行ったり、18時以降の夜の時間に行ったり、通学生と同じように一年間を通して、大学の講義に出席するという形態があります。

 

集中した3日くらいの日程を挙げましたが、7日連続、6日連続で午前中いっぱい、あるいは午後から夕方までという形態を採っているケースもあります。

 

このような長期の休暇は多くの社会人学生にとっては通うことが困難な日程といえるでしょう。子育て中の主婦にとっても簡単に通えるような日程とは言えません。

 

さらにスクーリングは他学生や先生方と直接顔を合わせて行うもののほか、顔を合わせずにインターネット環境のみで完結するという形式を採っている場合もあります。

 

これは、インターネットで大学の講義を視聴して、小テストを期間内に受けて合格すると単位を認めるか否かを決定するというような形式を採ります。

 

スクーリングという名称を使用せず、ネットで完結することからメディア授業などとも言われています。単位の扱いはスクーリングの単位として使用出来るというものです。

 

【卒業率は10%を切っている】

 

通信制大学の卒業率は高いとは言えません。難易度の高い大学の卒業率は10%を切っているとも言われています。

 

スクーリングの形式は大学によっても様々です。自分の環境が志望している通信制大学のスクーリングに合うのかどうかを考えることも重要です。その大学を卒業出来るかどうかは、スクーリングに通えるかどうかも吟味しなければなりません。

 

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