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大学生になるとレポート作成や卒業論文という作業があり、その書き方はもちろんのこと、どのように情報を収集するかというのも非常に大切になります。
書籍やインターネットの情報を参考にして執筆するという学生は多いと思います。
本記事でご紹介する「CiNii」は、とてもおすすめのツールです。
今日は、「CiNii」はどのようなツールなのか、その特徴、利用上の注意点などについてわかりやすく解説します。
また、記事の最後にはCiNii以外の国内外の論文検索サイトもご紹介しますので、参考にしてください。
あなたは「CiNii」というツールを聞いたことはありますか。
CiNii(サイニー)とは、国立情報学研究所(NII)が作成している論文情報データベースのことです。
学協会刊行物・大学研究紀要・国立国会図書館の雑誌記事索引データベースなど学術的論文を探せます。
CiNiiには大きく3つのジャンルがあります。
順番に解説します。
学協会刊行物・大学の研究紀要・国立国会図書館の雑誌記事索引データベースなどの学術的論文が検索できます(※2022/4/18にCiNii Researchに統合されました)。
全国の大学図書館が所蔵している本や雑誌の情報を検索することができます。
日本国内の大学、独立行政法人行政評価・学位授与機構が授与した博士論文の情報を検索できます。
CiNiiの特徴を順番に解説します。
CiNiiには学術論文や図書・雑誌、博士論文、研究データなど多彩なデータベースがあり、それらは統合され、合計で1億8千万件以上のデータがあります。
膨大な数の論文からあなたが探しているものを簡単に見つけてくれます。
他のサービスとの連携を進めることでより多くの論文に到達できるように日々改善がされているのも特徴です。
CiNiiでは、探した論文について参考文献と引用文献が表示されるので引用関係を辿ることができます。
CiNiiは誰でも利用することができますが、利用区分に従って使える機能に違いがあるので注意しましょう。
大学全体で利用申請をしていれば、大学内の端末からは全ての機能を利用できます。
自分の大学が「認証機関」に所属しているかどうかは、図書館などで一度確認してみましょう。
大学とは関係なく個人でIDを取得することもできます。
ただし、2017年4月時点で個人IDによる拡張機能はないようですので、大学でCiNiiを利用できるのならわざわざ取得する必要はないでしょう。
大学に所属しておらず個人IDを取得していなくても、CiNiiを利用しての論文検索は可能です。
また、抄録や引用情報(その論文が引用している論文/その論文が引用されている論文の件数が表示されるのがCiNiiの大きな特徴のひとつ)も閲覧できます。
つまり、自宅で自分のパソコンからでもCiNiiは利用可能ということです。
ここからはその他の注意点についてです。
基本的に、CiNiiでは無料で論文を閲覧できます。
論文を検索する際は、ワード同士の間にスペースを入れるようにします。
これをしないとヒットする論文の数が大きく変わります。
また、PDFのダウンロードができな事態を避けるためにも、検索する際は、最初から「本文あり」を選択してください。
こうすればPDFが入手できるものだけが検索結果に表示されます。
CiNiiの使い方は非常に簡単です。
論文の検索方法を簡単に説明しておきます。
まずは、「CiNii Research」のトップページを開きます。
そして、「フリーワード」という項目があるので、ここに調べたい論文のテーマになるようなキーワードを打ち込みます。
キーワードを打つ際は先に述べたスペースなどの注意点に気をつけます。
具体的な論文のタイトルがわかっているなど、さらに詳しく検索をかけたい場合は、「詳細検索」のボタンを押して必要事項を入力しましょう。
「タイトル」
「人物/団体名」
「所属機関」
「ISSN」
「DOI」
などの項目が現れます。
検索結果が一覧で表示されるので、調べたい論文のタイトルをクリックすると詳細情報が表示されます。
論文の検索結果には、その論文がどこにあるのかという情報がリンクとして出てきますので、リンクボタンを押して本文にアクセスします。
中には、本文自体へのリンクが貼られていてそこから全文を見ることが可能なケースもありますが、大抵の場合、論文を所蔵している大学や研究機関、掲載された雑誌、学会などが表示されるので、そこから論文を入手するという流れになります。
例えば、所蔵先が大学図書館であれば、自分が所属する大学図書館を通じて論文の閲覧を申請することができます。
また、国立国会図書館所蔵の資料であれば、NDL-ONLINE(国立国会図書館の検索データベース)を通じて閲覧や複写の申し込みをすることが可能です(ただし登録利用者のみ)。
日本国内の論文を探す場合はこのCiNiiが便利ですが、実は論文検索できるサイトは他にもあります。
例えば、有名なところでいうと「Google Scholar」があります。
すでに使っている学生もいるかもしれません。
これはGoogleのサービスであり、あらゆる学問分野の研究論文を無料で検索できるだけでなく、全文PDFファイルへのリンク取得もできます。
多くの学生がGoogleアカウントを持っていると思いますが、それと連携させて論文を保存できます。
他には、「科学技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)というものがあり、これは国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が運営する電子ジャーナルプラットフォームです。
約530万件の論文があり、フリーワード検索ができ絞り込みやすいのが特徴です。
また、海外で運営されているサイトもあります。
ドイツのビーレフェルト大学が運営している論文検索エンジン「BASE」は1億3600万件の論文を誇ります。
英語は必須になりますが、海外のサイトになれば論文の数も桁違いに多いです。
また「CORE」というオープンアクセスされている研究論文に特化した学術検索エンジンも有名です。
約1億3600万件の論文があり、検索結果には全文が記載されているPDFかWebページへのリンクが表示されるので、「本文が見られない」ということは避けられます。
医学の論文を探す場合はアメリカのNCBI(国立生物科学情報センター)が作成しているデータベースである「PubMed」がおすすめです。
基本的に英語で、論文数は3300万件を超えます。
いかがでしたか?今日は、大学生ならぜひ知っておきたい論文情報データベース「CiNii」について解説しました。
卒業論文やレポートなどを書く際に、日本語で書かれた文献を探すのは「はじめの一歩」です。
普通の書籍や雑誌なら国立国会図書館のデータベースで検索するのが近道ですが、特に論文に特化しているデータベースがこのCiNiiです。
「日本語の論文を探すのはCiNii」と覚えておき、論文やレポートの執筆にぜひ役立ててください。
学術論文を検索できるツールとしては、このCiNiiの他にもご紹介した「Google Scholar」などがありますが、こちらについてはまた次回詳しく解説したいと思います。
当サイトでは、このように大学生に向けてレポートや論文の書き方など勉強に関する有益な情報を日々発信していますので、ぜひ他の記事も参考にしてください。
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※この記事は2024年9月に編集しました
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