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大学の読書レポートって何?その書き方や注意点を解説

大学のレポートには、決められた議題や映画などを観て書くものなどいろんな種類があります。

それぞれに適切な書き方があり、正しく作成しないといい評価は得られません。

今日は、その中でも「読書レポート」について解説します。

読書レポートとは一体何なのか、その書き方や注意点についてわかりやすくご説明します。

目次

【大学の読書レポートとは】

大学で課される読書レポートとは、その名前の通り、読書をしてレポートを書くものです。

その書籍の内容や要約、意見などをまとめます。

さらに詳しくいうと、指定された文献を読み、その要点や全体の内容を要約して報告します。

場合によっては筆者の主張などに対する意見や感想などを書くこともあります。

大学ではこの読書レポートが出されることがあり、学生はその書き方をしっかり把握しておく必要があります。

おそらく誰でも知っていて一度は書いたことのある「読書感想文」。

これは小学生などの時に経験したかもしれませんが、これと大学での読書レポートは少し異なります。

読書感想文は読書をして感想文を書くもので読書レポートも本を読んで書くという点は変わりませんが、レポート(Report)には「報告」という意味合いがあります。

ここが大きく異なります。

【大学の読書レポートでは何を書く?】

では、大学の読書レポートでは具体的に何を書くのでしょうか。

教授により指定される内容は変わる可能性はありますが、一般的には下記です。

≪要点の要約≫

その本を書いている筆者の主張とその根拠の内容を要約します。

主張というのは問いに対する答え、根拠はデータや考察など説得力のあるものです。

序論・本論・結論の順番で書きましょう(詳しい書き方は後述します)。

≪全体の要約≫

そして、全体の要約を書きます。

章ごとに内容を1パラグラフなどで要約したり、量を考えて必要なパラグラフを結合させ整えます。

大体、1パラグラフに200~400文字程度でしょう。

≪意見≫

その本に対するあなたの意見や感想を書きます。

その指定文献から筆者の主張やデータなどを引用し、それをふまえてあなたの意見や感想を述べるといいです。

その際、引用のルールはしっかり守ります。

【大学の読書レポートの基本的な書き方】

ここからは、上記のポイントを踏まえて、読書レポートの実際に構成について、例を交えて解説します。

基本構成は、「序論・本論・結論」であり、他のレポート課題と同じです。

≪序論≫

序論では、そのレポートの紹介や概要について述べます。

・本を選んだ理由
・本の概要
・どのような内容か
・著者についての情報

『「本」は、現代社会における少子化問題を取り扱っており、〇〇に関する視点が非常に興味深かった』

≪本論≫

本論は、そのレポートの最も濃い部分になります。

読書レポートでも同じで、

・本の要約
・自身の考察
・自身の分析
・自身の批評
・印象強い場面など

『第3章では、〇〇について述べられており、~と論じている。私はこれに対し、~異なる見解を持った』

設定したテーマに沿って、自分の意見や感じたことを具体的に書きます。

≪結論≫

結論は、レポートの総括部分になります。

・本からの学び
・自身の意見のまとめ

などを書きます。

結論では、基本的にこれまでの内容と重複することが多いので、分量としては少なめに設定します。

最後まで読んでくれた人に対していい形で締めくくります。

【大学の読書レポートでは客観性が大切】

まず、引用に関してもそうですし、漢字などの誤字脱字はもちろん、行間や構成など、基本的な大学レポートのポイントは過去の記事でもたくさん取り上げていますので参考にしてください。

そして、述べた通り、読書レポートは読書感想文とは違い報告であるレポートですので、客観性が求められることも忘れてはいけません

特に自分の意見や感想を述べる際は、ただ単に「~と思いました」ではなく、読者(教授)を納得させられるような客観的事実や根拠をもとにまとめていきます。

読書レポートでは、書き方だけでなくあなたがどのようにその結論に至ったか、判断に至ったかなど、その過程も評価しています。

【大学の読書レポートでの選書】

仮に授業で本が指定されているのならいいですが、学生自身が選ばなければいけない場合は、何を選ぶかもレポート作成の一部分です。

ここから課題は始まっていますので、しっかり選書する必要があります。

まず大切なのは、いかに書きやすい本か、です。

どんなに内容の優れた本でも、それを書くのは学生自身です。

変な話、本のクオリティよりも読書レポートとしていいものに仕上げられたら結果OKなのです。

他は、学生が興味や関心のあるものを選ぶのも重要で、もちろん、学問に関わる内容でなければいけませんが、その中で自分の好きな内容のものを選べれば最高です。

最後に、読みやすい本も特にレポート作成に慣れていない学生にとってはいいでしょう。

学術書などではかなり読みにくいものもあり、1年生などにとってはハードルが高いです。

≪読書の目的を明確にすることも忘れない≫

そして、どの本を選ぶかの前に、なぜ読書をするのか、その目的は何かを明確にしておくこともポイント。

その目的が分からなければ、どう選べばいいかわかりませんし、誤って選んでしまう可能性があります。

またもしどうしても選書できない…という場合は、下記の点を意識してください。

・長い期間読み継がれている本
・興味のある内容
・読みやすい新書や解説書

ぜひ参考にしてください。

【まとめ】

今日は、大学での読書レポートについて解説しました。

読書感想文とは共通部分があるものの本質的には異なります。

調べる力、読み取る力、まとめる力など大学レポートで求められる能力はたくさんあり、それは生きていく上での人間力でもあります。

大学1年生などはまだその書き方に慣れていないかもしれませんが、少しずつ練習をして習得していきましょう。

※この記事は2025年6月に編集しました

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この記事を書いた人

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