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以前、この記事でアメリカ人の勉強法について紹介しましたが、今回は、さらに広く世界の大学生の勉強事情についてまとめました。
勤勉で真面目な日本人は、世界の大学生と比べてどのくらい勉強しているのでしょうか。また、私たち日本人が参考にできるユニークな勉強法が見つかるかもしれません。
2013年に集計された「第48回学生生活実態調査概要報告」という調査によると、日本の文系大学生の平均勉強時間は1日28.4分、理系学生は48.3分ということがわかっています。
これは、講義に出る時間は含まれないため、大学生にしてはかなり少ないのがわかるかと思います。
また、アメリカの大学生と1週間の平均勉強時間を比べると、その差は歴然。
日本の大学生57.1パーセントが、1週間当たり1~5時間勉強しており、その次に多いのが、6~10時間で18.4パーセント、とそこまで少なくないのでは、と思いがちですが、注目してほしいのは「0時間」という項目です。
日本の大学生は、実に9.7パーセントが0時間なのに対して、アメリカでは0時間の学生は全体の0.3パーセントしかいません。
また、11~15時間以上勉強している学生も、日本の7.3パーセントに対してアメリカでは22.3パーセントと約3倍にも及びます。
この調査は、アメリカのみを対象にしたものなので、入学してから厳しいアメリカの大学システムを考慮すると必然的に勉強時間も多くなるのかもしれません。
ここからは、世界中の大学生の勉強事情についてです。
中国では、「良い大学に進まなければ、社会人になってからとても苦労する」という考えがあり、学歴社会が残る日本よりもさらに厳しい印象を受けます。
また、大学受験の位置付けはかなり高く、寮制を採用しているところも多いので、受験生の勉強時間は綿密に管理されています。
また、大学に入学してからも、都市の大学では学生の約8割が大学寮に入っており、1部屋2 ~4人で過ごすことが多いようです。
高校では、恋愛禁止のところが多い中国ですが、大学生になると「禁止」というわけではないものの、恋愛をするのはまだ少数派のようです。
やはり、社会に出るまでは、自分の将来を確立することに重点を置いているのでしょうか。
ドイツ人といえば、時間に正確で真面目というイメージがあるかと思います。
そのことから、日本人と共通点が多いとされるドイツ人ですが、ドイツの大学生はどのくらい勉強しているのでしょうか。
大学ランキングを調査する機関によると、ドイツの大学生の1日の平均勉強時間は3時間とされており、日本の大学生よりも多いことがわかります。
また、世界トップ200位までにランクインしている大学数を比べてみると、日本では京都大学と東京大学の2大学なのに対して、アーヘン工科大学やLMUなど実に20大学がランクインしています。
ドイツ人の学生がたくさん勉強するのは、日本とドイツの大学費用などが影響しているのかもしれません。基本的に、ドイツの大学では授業料は無料で、学生が負担するのは生活費などのみ。
アルバイトをして生活費を稼がないといけない日本の大学生と比べて、単純に勉強に使える時間が多いのでしょう。
引き続き、ヨーロッパですが、筆者が住んでいるポーランドの学生も、アルバイトなどはせずに基本的に勉強だけに集中しています。
また、ドイツも同様ですが、ポーランドの大学では卒業するまでに3年と、日本やアメリカと比べて1年短いです。
私のポーランド人の大学生の友人も、毎日重たいリュックを持って大学に行っており、授業後は図書館やカフェなどで勉強しています。
ポーランド人全体の平均時間を算出したわけではありませんが、少なくても私の友人らは毎日夜遅くまで勉強しており、大学によっては土曜日に授業が開講されていることもあります。
日本の大学生は、アルバイトなど、勉強以外にできることがたくさんあるので、一概に日本の大学生=勉強しない、とは言い切れないかもしれませんが、単純な勉強時間で考えるとやはり少ないことがわかりました。
世界には、完全寮になっているところや授業料が無料の国など様々なので、非常に興味深いです。
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