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大学薬学部の共用試験とは?対策ポイントを解説

将来、薬剤師として働くにはいろんな難関を突破しなければいけません。

薬学部での学びはもちろん、実習や国家試験などがあり、その中でも最初の大きな壁として「薬学共用試験」があります。

薬学共用試験は6年制の大学薬学部の4年次に実施される試験であり、非常に大切です。

今日は、大学薬学部の学生を対象に薬学共用試験の概要や対策ポイントなどについて解説します。

1年生など入学したばかりの学生は特に参考にしてください!

目次

【大学薬学部必見!薬学共用試験って何?】

大学薬学部の学生であれば誰もがこの薬学共用試験については把握しているはずです。

この試験は4年生の冬の時期に受ける重要な試験であり、これに合格をすることで5年次の実務実習に進むことができます

薬学共用試験には「CBT(Computer-Based Testing)」と臨床に伴う技能や態度を評価する試験「OSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験)」の2種類があり、実務実習を行うにあたり適正な能力が備わっているかを確認するために実施されます。

本記事では、この試験の中でも主に「CBT」について取り上げています。

【薬学共用試験「CBT」の概要】

大学薬学部の学生が受けなければいけない薬学共用試験「CBT」は、基本的な薬学の知識を問うコンピューター試験になります。

受験生はパソコンを使い問題に解答し、その結果をコンピューターが評価して実務実習に向けて十分な知識や能力があるかを客観的に判断します。

問題数は全部で310題、解答は選択式です。

出題範囲としては下記の通り、3つのゾーンに分かれています。

≪ゾーン1≫

物理系薬学(30題)・化学系薬学(35題)・生物系薬学(35題)

≪ゾーン2≫

医療薬学[薬理・薬物治療系](60題)・医療薬学[情報系](15題)・医療薬学[薬剤系](35題)

≪ゾーン3≫

基本事項(10題)・薬学と社会(20題)・衛生薬学(40題)・薬学臨床(30題)

合格基準は60%以上の186題であり、98%前後の人が合格しています。

非常に多くの学生が合格しており簡単と思われるかもしれませんが、出題範囲が広く学生によっては準備が足りず足元を救われることがありますので、正しい対策が求められます。

では、どのように対策をすればいいのでしょうか。

【大学薬学生のための薬学共用試験に向けた対策】

まずは、いつ対策を始めるかです。

大学薬学部の学生は普段の勉強が忙しく大変ですが、薬学共用試験が行われるのが12~1月ということを考えると4年生になったら対策を始めるのが理想です

試験までに十分な時間があります。

そして、ゾーン1~3のゾーン1は1~2年次に学ぶ内容が中心であり学生によっては時間が経っているので忘れている可能性があります。

そのため、平均点が他のゾーンと比べて低い傾向にあるためしっかりここで点数を取りたいものです。

ゾーン2に関しては、3~4年次で学ぶ内容が主で実務実習でも役に立つ内容です。

時期的にもまだ頭に入っている内容ですのでそこまで時間をかけて勉強し直す必要はないかもしれませんが、確実に点数を取られるように復習をします。

ゾーン3は常識的な問題が多く、得点を取りやすい内容といえますので他と比べて優先度をやや下げても構いません。

このようにそれぞれのゾーンに合わせて勉強法を考えることで限られた時間でも効果的に対策ができます。

【まとめ】

今日は、大学薬学部の薬学共用試験について解説しました。

合格する学生は多いですが、危機感を持ち常に高い意識で対策をすることで理想の結果につながるでしょう。

CBTには夏頃に体験受験が実施されていますので、本番を受ける前にこれを受けてみるのがいいと思います。

そこで今の実力や課題、弱点などが客観視できます。

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