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SPIの「構造的把握力検査」って何?

SPIを受検したことがある友人や先輩などから「構造的把握力検査」という単語を聞いたことがあるかもしれません。

普段あまり聞きなれない言葉で、どのようなもので何を目的にしているのかわからない…という人も少なくないと思いますが、SPIを受検するであろう学生はぜひ知っておいた方がいいでしょう。

そこで今日は、SPIの「構造的把握力検査」とは何かについて分かりやすく解説しようと思います。

目次

【そもそもSPIとは】

SPIの構造的把握力検査を説明する前に、SPIについて知っておきましょう。

SPIとは、企業が実施する就職活動時の適性検査のことで現在では約95%もの企業がいずれかの適性検査を導入しているといわれています。

SPIを実施することでその応募者の能力や性格、考え方などを深く知ることができ、仕事の適性や企業との相性などを事前に確かめることができます。

SPIには、「能力検査」と「性格検査」の2つがあり、前者は数学的(算数)な内容で後者は国語的な内容です。

【SPIの「構造的把握力検査」って?】

そんなSPIには、「構造的把握力検査」というものがある場合があります。

これはSPIの中でもオプション検査であり、全ての学生が受けるものではありません。

構造的把握力検査は、物事の背後にある共通性や関係性を構造的に把握する能力を測定するもので、この能力自体はたくさんある情報を俯瞰的に認識して分類したり、問題を経験などに関係づけて応用力を用いて対策を考える際などに求められます。

数学的な問題とは違い、この構造的把握力検査は得られる情報を自分で考えて捉え直し、いくつかある選択肢から共通の構造を見出すことが必要になります。

この説明だけを聞いても少し理解が難しいかもしれませんので、ここからは実際に構造的把握力検査はどのような場面で役に立つのかについて解説します。

≪直面したことない問題に関わった時≫

今までに経験した問題や課題であればどのように対策をすればいいかが分かります。

でも経験したことないものならどうすればいいかわからず困ってしまうでしょう。

そこで全く同じではなくても過去に経験した問題との共通点を見つけて解決方法を探ります。

≪アイディアを考える時≫

例えば、サービスに関して何か新しいアイディアを考える際、その顧客の求めるものやことを考えて分類し整理することでいい考えが浮かんでくるでしょう。

≪相手のいいたことがわかる≫

相手が何かを伝えたくてもうまく言語化できないこともあります。

でも相手から聞いた内容や情報を整理し考えられることで「〇〇ということ」と理解できます。

これはサービス系など仕事上でも役に立つものでしょう。

【構造的把握力検査の問題例】

構造的把握力検査では、例えば下記のような問題が出題されます。

次のア~エのうち、問題の構造が似ているものの組み合わせを選びなさい。

ア)兄は姉より3歳年上で、二人の年齢を足すと53歳である。この時、姉は何歳か。
イ)ミカン2個とリンゴ5個を520円で購入しました。ミカンが1つ60円だとするとリンゴは何円か。
ウ)SPI対策本が先週と今週で合計170冊売れた。しかし、今週の売り上げ数は先週に比べると48冊少なかった。今週は何冊売れたか。
エ)犬と猫が合計62匹いる。そのうち、猫は21匹である。この時、犬は何匹いるか。

答えは「2つの数字の合計から2つの差の数値を引いて2で割った数が答えになる」のでアとウです。

このような感じで計算のみではなく文章の意味や意図を読み解く必要があります。

【まとめ】

今日は、SPIの構造的把握力検査に関する内容でした。

この記事を読むまでこの存在を知らなかったという人もいるかもしれませんが、SPIを受ける場合は求められることがあるかもしれないのでぜひ内容を把握しておきましょう。

では、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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