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コロナ禍で大変な日々が続いています。
大学ではオンライン授業などが行われていますが、大学生の皆さんは、授業のやり方にも慣れてきた頃ではないでしょうか。
そろそろ、前期の終わりに行われる定期試験などの予定も見えてきたかと思いますが、今回は、大学1年生がはじめにぶつかる関門「レポート」の書き方についてまとめておきます。
もちろん2年生以上の人も、改めてポイントを確認してみてください。
まず初めに、レポートの提出日・分量・提出方法(提出先)を確認してください。
大学のレポートでは「◯月◯日午後5時〆切」という提出期限、「4000字以内」「レポート用紙3枚以内」などのレポートの分量が指定されます。
また、提出方法も、Eメールで送る、プリントアウトして持っていく、など授業によって指定が違うので、提出方法と提出先も忘れずに確認しておきましょう。
そしてこれらが確認できたら必ずスケジュール帳に記入し、そこから逆算してレポートの準備を始める時期を設定しましょう。
レポートの課題が出たら、その課題に関する資料を集めていきます。
図書館やインターネットを使い、そのテーマを扱っている書籍・新聞や雑誌の記事・辞典や事典の項目などを調べます。
どんな資料を集めたら良いのかわからない場合は、与えられた課題についての基礎的な文献を探しましょう(先生に質問しても良いと思います)。
その際、必ず末尾に参考文献が掲載されている文献にしてください(一般的に、参考文献が掲載されていない書籍は大学における研究で取り上げるべきではないということを覚えておきましょう)。
そして、その参考文献に掲載された文献をさらに探していくことで、課題についての大まかな文献データが出来上がります。
あとは、出来上がった文献データを元に、図書館に行って資料を借りたりコピーをとったり、インターネットでデータを探せばいいわけです。
さて、集めた資料がすべて役に立つわけではありません。
実際にレポートを書く場合には、自分なりにテーマを絞って書くことが重要です。
そこで、最初に挙げた基礎的な文献を読みながら、自分なりのテーマを考えます。
そして、次にはそのテーマに沿った資料とそれ以外のものに分け、前者の方を丹念に読み込んでデータをまとめていきます。
この過程で、自分が主張したい内容や、その論拠が固まってくると思います。
こうして資料を読み込み、自分なりのデータが集められたら、いよいよレポートを書き始めます。
ここで注意するべきなのは、レポートの「構成」です。
大学のレポートはただの読書感想文ではありません。
データや資料を元に自分なりの考えを伝えるものですが、内容が良くても構成が整っていないために伝わらないというケースがあります。
また、レポートの構成を身に付けることも学習のうちに入っているので、構成は重要なのです。
以下に、3つのパターンを示しますので、自分が書きやすい方法を選んでみてください。
もっとも基本的な論文のスタイルです。
レポートはこの形でなくても構いませんが、将来卒論を書く予定がある人は、レポートでもこのスタイルに慣れておくと良いかもしれません。
序論では、テーマについての問題を提示します。
ここで予想される結論を示しておくこともできます。
次に本論では、その問題についての背景や、結論に結びつく論拠を、当たった資料やデータを元に示していきます。
そして最後に、もう一度結論をまとめます。
レポートで多いのはこちらのスタイルかもしれません。
最初に問題を提示(「起」)、その内容を詳細に検討(「承」)、さらに視点を変えて検討(「転」)、最後に結論をまとめる(「結」)というやり方です。
まずはじめに結論を述べてしまうのがこのタイプです。
資料やデータを読み込んだ時点で、自分なりの結論をまとめておき、これを最初に提示します。
そして次に、元になった資料を論拠として示しながら、説明していきます。
アメリカではこのスタイルが主流と言われています。
次回は引用などの諸注意をまとめますので、引き続き読んでみてくださいね。
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