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大学化学科と大学院進学について

「理系学科の学生の多くは大学院に行く」と一般的には認識されていると思います。

確かに、文系学部に比べると大学院への進学率は高いですが、理系の中でも化学科の学生はどのくらいの人が大学院に進学しているのでしょうか。

今大学で化学科に在籍しており、卒業後に大学院に行くか悩んでいる人などはぜひ参考にしてください。

目次

【全体的な大学院生の数】

まずは、国公立・私立ともに全体でどのくらいの大学院生がいるのか見ていきます。

今日は文部科学省が発表する「大学院の基本データ」を参考にしています。

平成30年のデータになりますが、

国立:153,132
公立:16,125
私立:84,756
全体:254,013人

大学院には修士課程や博士課程、専門職などがありますがこの数字は全体です。

全体の6割程度が国立大学の大学院に在籍しており、私立の大学院は思っているよりも少ないです。

【化学系の大学院学生数】

次に、化学科の学生が進むであろう理学の大学院生の数について見ていきます。

修士在籍者と博士在籍者で解説します。

修士在籍者:14,456人 8,9%
博士在籍者:4,736人 6,4%

全体的に見ると理学系の大学院生数は少なめなのがわかります。

大学によってや年度によって違いはあるものの、大体大学化学科の3割程度がそのまま大学院に進むといわれています。

同じ大学の大学院に行く人もいれば、他の大学院に進む人もいます。

【大学化学科の学生が大学院に進むメリット】

大体3割程度と、思っているよりも少ない数字だったかもしれません。

では、化学科の学生にとって大学院に進むメリットは何なのでしょうか。

大きく3つあります。

≪将来の幅が広がる≫

大学院に行くことで学部卒では届かないような就職先が見つかる可能性があるなど、大学を出た後の人生の幅が広がります。

修士以上の学士があれば日本だけでなく海外の大学でも働くことができます

また、4年間の他に大学院で過ごすことで自分は何をやりたいのか考えるいい時間にもなり、後悔しない選択をできます。

≪大変さ故の達成感≫

普通に学部で4年間過ごすだけでは味わえないような大変さも大学院にはあります。

化学系の学科はすでに結構大変ですが、大学院に行けば桁違いです。

毎日のように朝から夕方まで研究や調べ物を行い、たくさんの実験をする、その結果からまた次の実験を行うという繰り返しであり、これが化学系の大学院生の日常でもあります。

時に挫折したり、困難を乗り越えたり、また壁にぶち当たったりして、いろいろなことを学びます。

「もうやめようかな」と思うこともあるかもしれませんが、その経験こそが今後の人生の糧になります。

≪一生の仲間に出会える≫

化学系の大学院では、当たり前ですが仲間とともに時間を過ごすことになります。

同じ趣味、学問を持ち、切磋琢磨しながら日々研究や実験などを行います。

学生時代の仲間というのは一生もので、学部の時とはまた異なる友情を育むことができるでしょう。

これは大学院に行く人にしかわからないことです。

【まとめ】

今日は、化学系の大学院に関する内容でした。

化学科の学生にとって、大学院に行くのが全てではありませんが、もっと勉強したい内容があるなど目的があれば、ぜひ大学院の進学を選択肢に入れてみるのがいいでしょう。

では、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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