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みなさんは、「耳学」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは読んで字のごとく、オーディオブックなどを利用して「耳から聞いて行う勉強法」のこと。
「耳からの情報収集」を意味する「耳活」の中でも、特に勉強に特化した言葉です。
スマートフォンの普及によって、私たちは日々膨大な情報を手に入れていますが、インターネット、メール、SNSなどを経由して入ってくるそれらの情報はいずれも目から入ってきます。
つまり「目」は毎日かなり酷使されているわけですが、一方「耳」は、それに比べて意外にまだ空いている領域だと言えます。
満員電車や歩きながらでは本やノートを読む頃はできませんが、オーディオブックなら両手がふさがっていても「ながら聞き」が可能。
普段、通学の電車では音楽を聴く習慣がある人は、それをオーディオブックに変えてみるだけで「耳学」の実践になります。
「耳活」という言葉は、もともと認知症予防などの領域で使われいていたもので、耳からの情報収集は脳を活性化させることがわかっています。
普段意識して使うことの少ない耳を使って勉強をすることで脳も活性化されるのだとすれば、これは一石二鳥、取り入れないではいられない勉強法ではないでしょうか。
また、目は筋肉を使って収縮させていますから、目を使うということは筋肉運動の一種。
ずっと目を使っていると疲れてしまうのはこのせいです。
それに比べて耳は筋肉を使わず、鼓膜を振動させるだけなので筋肉疲労がない。
目を休ませながら勉強ができるという点も「耳学」のメリットのひとつです。
手っ取り早い「耳学」は、オーディオブックを利用することです。
オーディオブックのアプリでは、現在のところ、Amazonが提供するAudibleと、audiobook.jpがよく知られています。
AmazonのAudibleは、月額1500円で聞き放題(1冊の無料体験ができます)。
audiobook.jpは単品購入のほか、月額750円の聞き放題プランがあります。
オーディオブックの他には、外国語のリスニング教材を聞く、海外のラジオを聞くのも「耳学」に入るでしょう。
さて、リスニング教材がない科目の勉強にオススメなのが、「録音勉強法」です。
やり方はいたってシンプル。
自分が勉強したい教科書の内容を読み上げ、それを録音したものを通学時間の電車の中などで繰り返し聞くだけです。
ただし注意点があります。
教科書の1ページ、あるいは1つの単元、単元の中の1つのテーマ、という風にまとまった内容を1回の録音分にします。
録音時間は5分程度がおすすめですが、1単元だともう少し時間が長くなるかもしれません。
自分が勉強したい内容に合わせて時間は調整してみてください。
この「録音勉強法」のメリットは3つ。
ひとつ目は、とにかくいやでも耳から音が入ってくるので、いい意味で半ば強制的に勉強できるということ。
例えば通学に片道50分かかるという人は1日100分、5分の内容を20回繰り返し聴くということになります。
自然に内容が頭の中にインプットされることでしょう。
二つ目のメリットは、暗記に費やす時間が減るということ。
これまでなら机に向かって暗記をするために使っていた時間を丸々通学時間に移行できるので、その時間を別の勉強に当てることができます。
そして三つ目は、スキマ時間を利用できるということ。
通学時間以外にも、友達との待ち合わせなどちょっとしたスキマ時間が5分あれば、1回聴くことができます。
いかがでしょうか。
あなたもぜひ上手に「耳学」を活かし、効率の良い勉強をしてみてください。
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