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6月ももう下旬。
4年生はそろそろ卒論のテーマが決まっている頃ではないでしょうか。
卒論のテーマが決まったら、次に取りかかるべきなのは、参考となる資料・文献を探すこと。
今回は、参考文献の探し方についてです。
まずは自分の大学で提出された卒業論文や修士論文の中に、似たようなテーマのものがないか探してみましょう。
特に、同じゼミであれば扱うジャンルが似ているわけですから、参考になる論文が過去に書かれている可能性は高いはずです。
ゼミ単位で過去の卒業論文がまとめられていればラッキーですし、担当の先生に尋ねてみるのも良いでしょう。
直接論文を借りられればこれほど心強いことはありません。
また、日本で学位が授与された博士論文・学会誌などに掲載された論文・大学の紀要に掲載された論文などは「CiNii」で検索することができます。
OPACとは、公共図書館や大学図書館が所蔵している資料の蔵書目録のこと。
先ほどあげたCiNiiにも、大学図書館を横断して検索できる「CiNii Books」というものがあります。
大学ではOPACを導入しているところがほとんどですので、まずは自分の大学のOPACを利用して資料を検索しましょう。
また、国立国会図書館の「NDL ONLINE」も、論文執筆のためには欠かせないツール。
国立国会図書館は、国内で発行された全ての出版物が所蔵されているところ。
基本的に個人で資料の貸し出しはできませんが、大学図書館や地域の公立図書館を通じて借りることができる場合もありますので、調べてみましょう。
貸し出しが不可能でも、国会図書館に行って閲覧は可能ですし、書籍であれば全体の半分までのページは複写もしてくれるのでぜひ活用しましょう。
多くの人が最初に思いつくのは、ネットで検索をかけてみることだと思います。
確かに簡単で便利ですが、ネットの情報は玉石混交。
中には怪しい資料なども出てきてしまう可能性もあるので、本当に必要な情報にたどり着くのは困難な場合も考えられます。
ただ、Wikipediaにテーマに関するキーワードの項目立っていた場合、そこに参考文献が載っていればそれは書き留めておきます。
ある程度参考になる文献を抽出液たら、それを手に入れることになりますが、最初から全部の本を購入するとお金がかかりすぎるので、まずは大学図書館、公立図書館などを利用して資料を借りてきましょう。
大学図書館の場合、大学同士で提携して他大学所蔵の資料を借りることができる場合も多いはず。
また、きちんとした本であれば、巻末に参考文献が掲載されています。
その参考文献から必要な本を探す→借りる、という循環で必要な資料を集めることができます。
雑誌に掲載された記事や論文であればコピーすることができますので、必ずコピーを取っておきましょう。
自分の論文にとって核となるような重要な資料は、購入することになると思います。
その場合頼りになるのは、やはりAmazonなど、ネットの通販サイトでしょう。
通販は送料がかかるのがネックですが、Amazonでは「Prime Student」というサービスがあり、学生であれば追加料金なしでお急ぎ便が使えたり、6ヶ月間は無料体験ができるなどお得な特典があります。
ただ、入会には学生であることを証明する書類が必要ですし、また支払いについても決まりがありますので、よく読んで利用するかどうかは決めましょう。
また、実際に書店に足を運んで本を買うこともあるかと思いますが、書店では同じテーマ別に書棚に本人が並べられているので、お目当の本以外にも役に立ちそうな本が近くにある場合があります。
これが実店舗のメリットと言えます。
卒論は「資料探しができれば半分は完成したもの」とさえ言われます。
「半分」は大袈裟にしても、「適切な資料」を「なるべく早く」集めることは論文完成のための重要なポイントです。
ぜひ、図書館やネットなどを上手に利用して、スピーディに資料を集めて卒論執筆を効率よく進めていってください。
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