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本好きで子ども好き、という人にとって魅力的な仕事のひとつに、学校図書館で働くことが挙げられます。
特に、学校の先生の資格を持ちながら図書館業務を行う「司書教諭」は、人気の職業のひとつ。
「司書教諭」と「図書館司書」とは言葉がよく似ていますが、実はまったく別の資格です。
今回は、「司書教諭」について、その仕事内容や資格の取得の方法などをご紹介します。
学校図書館法第5条第1項には、「学校には、学校図書館の専門的職務を掌らせるため、司書教諭を置かなければならない」と定められており、学級数が12以上の学校には必ず司書教諭を置くことになっています。
司書教諭の仕事は、学校図書館の運営と活用です。
具体的には、学校図書館に収めるべき本や資料を選び注文して分類・整理することや、図書館の貸し出し業務、子どもの読書活動に対する指導、また、学校図書館の利用指導計画を作りその実施の中心的な役割を担うこと、などがあります。
司書教諭とは、教員として採用された人が学校内の役割として「学校図書館の運営と活用」を担当する、という風に理解してください。
ですから、司書教諭になるには、教員免許が必須なのです。
なお、教員としてではなく事務職員として採用された人が学校図書館の仕事をする場合もあるのですが、そうした人は「学校司書」と呼ばれます。
司書教諭になるためには、司書教諭講習を修了して資格を取得する必要があります。
司書教諭講習を受講するには、⑴教員免許状を持っている、⑵大学に2年以上在籍する学生で62単位以上取得している、のどちらかの条件を満たしている必要があります。
司書教諭講習は、「学校経営と学校図書館」「学校図書館とメディアの形成」「学習指導と学校図書館」「読書と豊かな人生」「情報メディアの活用」の5科目10単位から成っています。
この講習を修了して司書教諭資格を取得すると共に、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教諭の免許条を取得。
その後、都道府県の教員採用試験に合格、もしくは私立の学校法人に教諭として採用されて、初めてその学校の司書教諭になることができるのです。
司書教諭は、本が好きで、知的好奇心が旺盛な人に向いている職業です。
また、図書館の運営には決まりごとも多く、仕事は細かく多岐にわたるので、覚えることが得意で、注意力や忍耐力がある人が求められます。
最近では資料をコンピューターで管理することが増えてきたので、コンピューターの扱いに慣れていることも重要でしょう。
こうした特性に加えて、司書教諭は子どもを相手にする仕事なので、子どもの教育に情熱を持って当たれることは重要です。
子どもたちに読書への興味を持たせるような工夫や、図書館の利用の仕方や本の探し方などをわかりやすく教えるなど、アイデアや努力を惜しまない性格の人が向いていると言えるでしょう。
現代はインターネットが発達し、なんでもコンピューター上で調べることができる時代ですが、子どもの成長に読書が果たす役割は変わらず重要だと考えられます。
学校図書館で働く司書教諭は、学校におけるそうした役割の中心人物です。
実際に司書教諭になるためには、教員免許を取得した上で司書教諭講習を受講して資格を取得する必要があります。
教諭になるためには、さらに教員採用試験に合格するか、私立の学校であれば独自の試験に合格する必要があります。
確かに狭き門ではありますが、「本」を通して子どもの成長と教育に携わることのできる司書教諭という仕事は、とてもやりがいのあるものです。
ぜひ、本好きで子ども好き、情熱なら誰にも負けない、という人は、司書教諭を目指してみてはいかがでしょうか。
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