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大学生のみなさんの中には、将来、図書館で働きたいと考えている人もいるかもしれません。
そのために「図書館司書」の資格を取得したい人のために、今回は「図書館司書」についてご紹介していきます。
司書とは、図書館に置かれる専門職員のことです。
司書の仕事は、
①本やCD、新聞、雑誌などの資料を選定・発注し、受け入れること。
②それらの資料を分類し、蔵書目録を作成すること。
③資料の貸し出しや返却作業。
④利用者のために図書館にある資料の検索を行う「リファレンス・サービス」。
⑤読書活動推進のための各種事業の企画・立案と実施。
などがあります。
そのために、専門的な知識や豊富な経験、本の歴史についての知識などを身につけなければなりません。
図書館司書は、高度なスキルを身につけた専門職なのです。
図書館司書の資格は、国家資格です。
公共図書館について定められた法律「図書館法」に、「司書となる資格」が明記されています。
資格取得のためには、3つの方法があります。
① 大学・短期大学・高等専門学校で司書講習担当科目を履修して卒業する(卒業後に改めて通信制大学・夜間大学・科目履修などで単位を履修しても構わない)
② 大学に2年以上在籍して62単位を取得、もしくは短期大学・高等専門学校を卒業した上で司書講習を修了する。
③ 司書補として3年以上勤務した上で司書講習を修了する。
司書の資格取得に年齢制限はありません。
現在大学に在籍中で資格取得を考えている人は、まず、上に述べた通り、大学2年生以上で62単位を取得しているのが条件です。
次に、自分が通う大学に司書講習担当科目があるかどうかを調べる必要がありますが、司書講習科目を開設している大学はそれほど多くはありません。
2019年度で開設している大学は、富士大学・聖徳大学・明治大学・鶴見大学・愛知学院大学・桃山学院大学・別府大学の計7校。
他にも、通信制大学で科目を開設しているところもあり、インターネットによるeラーニングなどを活用して、ほとんど大学には通わずに履修することが可能になっています。
自分の通う大学に講座がない場合は、こうした大学で司書講習担当科目だけを受ける(科目履修)必要がありますが、大学によっては二重学籍を禁止していることがありますのでよく規則を調べてみてください。
いずれも、資格取得までに、最短で半年はかかるようです。
晴れて司書の資格が取得できたとして、司書が働く図書館にはどのような種類があるのかを知っておきましょう。
① 公共図書館(公立図書館)
都道府県や市、区などが設置している図書館で、市民にとってもっとも身近な図書館と言えます。
子どもの利用も多いので、読み聞かせ会などを主催することもあります。
② 大学図書館
文字通り、大学に付属している図書館。
当然、利用者の中心は大学生ですが、中には公共図書館として一般に解放している大学もあり、その場合は色々な年齢の人が利用することになります。
公共図書館と同じく、資料の貸し出し・返却業務が中心ですが、大きな特色としてリファレンス業務の重要性が挙げられます。
大学では、卒論や修論を書くための図書館を利用する人が多く、専門的な内容に関係するリファレンスを頼まれるケースも出てきます。
ですので、司書も、自分の図書館の蔵書についての詳しい知識を身につけることはもちろん、その大学で行われている授業についてある程度知っておくことも必要になってきます。
③ 専門図書館
専門分野に特化した図書館で、多くは私立の図書館です。
普通の図書館のように多種多様な人を対象としていない代わりに、専門的な知識は不可欠。
例えば、医学図書館は、医療法によって地域医療支援病院に設置されると定められており、医学的知識がないと利用者のニーズに答えることができません。
このように、専門図書館で働くには、司書の資格を取得する他にも、専門的知識を身につけるように自分自身で勉強し、研鑽を積む必要が出てきます。
④ 学校図書館
小中学校に設置されている図書館のことで、学校図書館で働くためには「司書教諭」の資格が必要になります。
「司書教諭」になるには、教員免許を持っていなければなりません。
本が好きな人にとっては魅力ある仕事、図書館司書。
その資格取得の方法や、各図書館の特徴をまとめてみました。
公共性の高い仕事はそれだけやりがいもあります。
ぜひ、資格取得〜就職を目指して頑張ってみてください。
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