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大学編入試験の筆記試験は、語学と専門科目が主な内容です。
中でも専門科目は、編入後の授業についていけるのかをみる基本的な試験となるので、よく準備をしておく必要があります。
ただ、もともとそのジャンルの勉強をしたいと思って編入試験を受けるわけですから、自分が興味のある分野の内容が出題される専門科目の勉強は、ある意味取り組みやすいものといえます。
また、試験のための勉強がそのまま、編入後の大学での勉強に直結するというのも、編入試験を受ける大きなメリットのひとつでもあります。
専門科目の試験の内容は、受験する学部・学科によって異なりますが、多くは論述問題となっています。
ただし、理系学科では計算問題が出題されることもあるので注意が必要です。
以下に、主な学部の専門科目の大まかな内容をまとめてみます。
法学部…憲法・民法・法学概論など
経済学部・経営学部…経済学・経営学の基礎、もしくは経済・経営に関する時事問題
文学部…作家や作品についての基礎知識、文学概論など
心理学部…心理学の基礎、用語解説など
教育学部・福祉学部…教育学・教育心理・教育史に関する基礎、用語解説など
理工学部…数学・物理はほぼ必須、理学部系では専門分野についての知識を問う問題も
農学部…生物・化学の基礎知識
以上のような内容を問う論述問題が中心ですが、論述問題には「理論分野」と「時事分野」の2種類があります。
経営学科を例にとると、「◯◯の経営理論について説明しなさい」というのが理論、「近年重要性が叫ばれている企業の経営責任についての考えを述べなさい」というのが時事分野ということになります。
理論分野の対策としては、それぞれの分野についての専門書を読んでおくことをおすすめします。
専門書は何百ページもあるようなものが多く、また内容も難解になってきます。
ですので、試験準備中に何冊も読むというのは現実的ではないでしょう。
2〜3冊の基本的な文献をピックアップし、1冊ずつ要点をノートにまとめながら読んでいき、試験が近くなったらその内容を復習して繰り返し読むことが重要です。
そうすることで、専門的な内容を頭に入れて試験に臨みましょう・
時事分野を攻略するには、普段から、新聞やネットの信頼できるニュースサイトなどに目を通す習慣をつけておくことが重要です。
これはというトピックスがあればスクラップしておき、それをまとめたノートを作っておけば、時事分野はかなりカバーできるはずです。
また、『現代用語の基礎知識』や『日本の論点』といった年次発行の書物を読んでおくことも、時事分野対策としては有効でしょう。
こうした専門科目の試験は、小論文の形式をとることも多くあります。
小論文は、「序論」「本論」「結論」という三部構成で書くのが基本となります。
「序論」は論文の導入部分で、課題となっているテーマを定義し、そこから問題提起を行います。
「本論」は「序論」で提起した問題について、具体的に説明をしていきます。
問題を分析し、それに対する考え方を論じていく論文の主要な部分です。
ここは長くなるようであれば、2部分・3部分に分けて論じても構いません。
「結論」は、「本論」で分析・論述した問題の結果をまとめ、将来への見通しを立てます。
専門科目については、一朝一夕の勉強ではどうにもなりません。
自分がこれから学んでいこうとするジャンルですから、「試験勉強」という意識ではなく、自分自身の知識と教養を深めるつもりで取り組むと、興味が持ててより良い結果に結びつきやすいのではないでしょうか。
理論分野については、基本的な専門書を2冊程度は読んでおくこと。
時事分野については、新聞や解説書などで現在クローズアップされている問題についてまとめておくこと。
そして、小論文が試験科目になっている場合でも、そうでなくても試験は論述問題の形式で出題されることが多いわけですから、普段から本で読んだ内容をまとめたり、時事問題についてまとめたりして、文章を書く練習を積んでおくことが鍵となるでしょう。
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