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大学編入とは、短期大学、高等専門学校、専門学校で学んだ人、もしくは他大学で学んでいる人が4年制大学の3年次(または2年次)に入学する制度です。
それまでの学校で取得した単位を編入先の大学で活かすことでき、通常ならば4年かかるところを2年(もしくは3年)で卒業することができるので、キャリアアップや進路変更のための手段として編入を目指す人もいます。
また、必要な単位があれば大学を中途退学した人でも受験資格が認められるので、再チャレンジの手段としても利用されています。
近年では、短大の数そのものが減っているので短大から4年制大学への編入者は減っており、かわって4年制大学在籍者が、自分自身の学問のレベルにより適した別の4年制大学へ編入をする人が増えてきています。
なお、同じ大学の中で別の学部・学科に移ることは「転部」「転科」、通信学部から通学部へ変わることは「転籍」といいますが、これらをまとめて「内部編入」と呼ぶこともあります。
また、4年制大学を卒業した人が、別の大学の3年次に編入することは「学士編入(入学)」と呼ばれます。
編入の魅力は、人生の「リセット」「リスタート」ができることです。
いったん大学に入学したが、自分がやりたいことが違うジャンルにできた場合。
高校の時にチャレンジしたけれど不合格だった大学に再チャレンジしたいケース。
また、短大や専門学校を卒業して就職したあとで、やはり学歴の重要性に気がついたので学士を取得したいと考えた時など、いったん決めたことを修正したり変更することは決して珍しくありません。
そうした時に、編入という制度を活用することは、大きなメリットとなるでしょう。
ただし、編入試験は専門分野に関わることが多いだけに、本当に学びたいことを見据えた上で勉強して試験に臨むことが必要になります。
中途半端な気持ちでは合格に繋がらないということは、肝に命じておくべきでしょう。
編入学試験は、次のような条件を満たしている人が受験することができます。
1)大学1、2年次を終了した人、または終了見込みの人。
2)4年制大学を卒業した人(学士入学)。
3)高等専門学校を卒業した人。
4)専門学校を卒業した人の中で所定の条件を満たしている人。
ただし、この条件を満たしていても大学や学部によっては受験できないこともありますので、必ず、希望する大学や学部の編入学試験の受験資格はよく確認しましょう。
一般の大学入試と違い、編入学試験の時期は大学や学部によってかなりばらつきがあります。
一般に、理系が早く文系は遅い、という傾向があるようです。
編入学試験の時期がもっとも早いのは、国公立大学の理系学部で6月から始まります。
その後、医療系の学部の試験が始まり、だいたい11月までには終わるようです。
私立大学は大学によってかなり違っていますが、6月から始まり3月まで続きます。
文系学部の場合、国公立大学は9月から11月までが試験のピーク。
私立大学も9月から始まるところが多いようですが、年明け2、3月に試験を行う大学もあるので注意が必要です。
いずれにしても、編入学試験の時期についても情報収集を怠らず、早めに志望校を決めて試験の対策を立てることが重要でしょう。
多くの大学では、出願書類に志望理由書を含めています。
これは、「なぜこの大学のこの学部、学科で学びたいと思ったか」について書くものですが、合否の判定に用いられる場合が多い重要な書類です。
志望する大学や学部・学科の情報をよく調べ、自分自身の学問の目標と結びつけ、研究計画などもまじえて具体的に書く必要があります。
志望理由書はじっくりと時間をかけて仕上げましょう。
また面接がある場合には、志望理由書の内容が中心となることが多いので、コピーをとって見直しておきましょう。
筆記試験科目は、語学と専門科目が中心になります。
また、専門科目では小論文が課題となることもありますので、専門科目の内容については十分に知識を蓄えておくとよいでしょう。
具体的な試験の内容については大学・学部・学科によって様々です。
過去問をホームページなどで公開している大学もあるのでチェックしておきましょう。
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