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大学の理系学部に進学すると、工学部・理学部を問わず物理学が必修科目になっているケースが多々あります。
物理学は、化学・物理・工学の分野で必須の内容だからです。
かつては、理系学部に進学する学生の多くは受験勉強で高校物理を勉強していましたが、最近は化学や生物を選択することができるケースが増えています。
そのため高校課程の物理学が消化不良の状態で大学に進学してしまい、入学後に苦労する学生も少なくありません。
大学で学ぶ物理学は、古典論と量子論の2つです。
古典論については、ニュートン力学や電磁気学などのように高校課程でも学んできた内容を発展させたものです。
これに対して量子論は高校で学んだ物理の常識を覆すような内容で、理系の学生でも苦労する人が多いです。
大学課程の物理学は、数学を使わなければならない場面が多くなります。
分野によっては、基礎解析や応用解析などの数学の授業で学習した微分方程式の解法などを使わなければなりません。
大学1年生で学ぶ内容は古典論が中心ですが、高校数学をしっかり理解していることが求められます。
このため大学の物理学の授業が理解しにくいと感じた場合には、まずは数学を復習することが大切です。
ちなみに物理学の授業の中で、数学の解説をしてくれる先生もいるほどです。
難関国立大学では、物理学の授業で大量の数式を並べる先生がいます。
高校課程では主にスカラーの数式しか扱われませんでしたが、大学課程ではベクトル式が使用される場面が多くなります。
ベクトル式は平面や立体を表現するのに便利な道具ですが、慣れない間は数式を見ても具体的に平面や空間のイメージをすることが難しいです。
数式の意味を理解できない場合には、図やイラストが多く使用されている入門書を読むようにすると理解しやすくなります。
書籍を利用する以外にも、動画投稿サイトにアップされている科学系のムービーを参考にする方法もあります。
YouTubeには、相対性理論や量子力学の基本的な考え方を分かりやすく説明してくれているビデオがアップされています。
これらの動画は物理現象をアニメやCGなどで視覚的に理解することができるように制作されているので、数学が苦手で数式の意味が分からない学生におすすめです。
授業の内容が理解できない場合には、積極的に先生に質問をしてみるようにしましょう。
質問がなければ、先生は学生が授業の内容を理解できていると判断するからです。
積極的に質問をすることで、先生は、学生が理解できていない点を把握することができるようになるので、時間をかけて分かりやすく解説をしてくれるかもしれません。
古典物理の基本的な考え方は高校課程の物理と同じなので、自分で教科書や入門書を読めば理解することができます。
これに対して量子論は古典論とは正反対の考え方なので、分かりやすい入門書を読んでも理解しにくいと感じることがあります。
授業や参考書籍を読んでも理解できなければ、先生に直接質問をすることが大切です。
教科書に記されている物理法則を理解するだけであれば簡単ですが、それだけでは試験で合格点を取ることはできません。
物理学は物理法則を使用して現象を理解したり、将来に起こる出来事を予測するための道具です。
このため、既に知られている自然科学の法則を活用するためのトレーニングをすることが大切です。
物理学の教科書には練習問題が載せられているので、自分で解いて反復練習をするようにしましょう。
大学の定期試験では、入学試験のように難易度の高い問題は出題されません。
教科書に載っているレベルの練習問題を解くことができれば、定期試験では合格点を取ることができるでしょう。
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