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大学に入って物理が分かりにくくなったと言う人は意外と多いものです。
高校の時は物理が比較的得意だったのに、大学の授業は非常に難しく、また専門的な要素が多いため理解ができないと言うケースも少なくありませんが、これは高校の物理と大学の物理とでは勉強の方法が全く異なることによるものです。
大学物理の高校物理との違いは、専門的な要素が多いと言うばかりではありません。
学習方法が根本的に異なるのです。
高校物理の場合は公式の暗記や現象の理解が中心であったのに対し、大学物理は様々な現象を解析することにポイントがあります。
複雑な現象を様々な実例をもとに解析し、これを知識として習得することが必要となるのです。
そのため、高校物理のように公式や方程式を暗記するだけでは十分な理解をすることができないということになります。
大学物理が苦手な人は、まずはじめに苦手な理由をあげてみてください。
複雑な要素が多く存在している大学の物理では、自分が理解できないポイントを明確にすることが最も重要になるため、まずは自分がどのような部分について苦手なのかをチェックしてみることが必要なのです。
苦手な理由を明確にした上で、それを克服する勉強法を探すことが近道となります。
そのためにはこれまでの学習法を見直し、新しい学習法を確実に習得していくことが重要です。
暗記中心の学習法から、一つ一つの問題を論理的に解析しておく学習法に切り替えることが必要なのです。
高校の物理では、ほとんどの場合、公式や方程式を暗記してこれを単純に目の前の現象に当てはめて解析することで理解をすることが可能でした。
しかし大学物理の場合には、その現象が非常に複雑であるため、知識として覚えた公式や方程式だけでは正確に解析をすることができません。
そのためには、様々な図録を活用するようにしましょう。
図録でヒントとなる現象を見つけ、それをもとに様々なものを解析していくわけです。
その際、暗記した公式や方程式を単に使用するのではなく、その意味を確実に理解しながら、一つ一つ理論を組み立てていくことが重要です。
物理学は本来、自然界における様々な現象を、人間が生み出した公式や方程式に当てはめて論理的に裏付けをしていく学問です。
そのため、明示的にその結びつきが解明されていない現象も存在しており、そうした現象にぶつかったときには、これを解明していくことが必要となります。
その途中には、理論では説明できないような現象も現れることが少なくありませんが、それをさらに詳細な現象に分析し、細かく様々な理論を当てはめていくことで、論理的に解明できることが少なくありません。
根気強く様々な現象を一つ一つ解明していくことが、物理を効果的に理解することにつながるのです。
高校の物理では、様々な現象の解明を簡略化して公式や方程式に当てはめ、これを暗記することが主な勉強法となっていました。
しかし大学では、確実にその知識を深め、また解明の手法を習得することが主な目的となります。
新しい現象についても、論理的に様々な理論を当てはめながら解明していくための手法を学ぶことが中心となります。
そのため、そうした手法を学ぶのに適応した学習法を習得することが必要となるのです。
大学の物理の勉強方法をまとめると、高校の物理とは異なる考え方が必要となる、ということをまずは肝に命じてください。
単にさまざまな現象を暗記するのではなく、論理的に解明することを意識して、様々な図録を活用しながら効果的に分析をしていくことが、物理を理解するために必要な学習法となるのです。
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