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外国語は文系の人だけが勉強をしていたらいいと考えている人がいますが、それは大きな間違いです。
理系の学生が想像する以上に、理系の職業は外国語を使う機会がとても多くあります。
理系に外国語が必要な理由の一つに、英語で書かれた論文を読む機会が多いということがあげられます。
研究者は論文を読まないといけません。
研究者の情報のメインは論文と言っても過言ではないくらいです。
最先端の情報は言うに及ばず、過去の実験結果などの情報を得るためにはまず論文を読みこなす必要があります。
そして、世界に通用している論文の多くは、基本的には英語で書かれています。
日本語で書いてある研究雑誌なども中にはありますが、本格的な論文になると、ほぼ100%英語だと思っていいでしょう。
英語の論文を読むことができなければ、どんなに優秀でも研究の世界からは取り残されてしまうのです。
現在、日本企業は積極的に海外に進出をしており、例えばメーカーであれば技術者は海外の支社や工場などに派遣されるケースが非常に多くなっています。
こういう時に英語を話せる人はかなり重宝されます。
英語を話せることが自分のキャリアアップにつながってくるわけです。
研究者として大学や研究機関で働く人にとっても、英語は必要なスキルです。
ほとんどの大学の研究室には海外からの留学生がいますし、グローバル化・アジア圏の経済発展などによって、外国の人と共同で研究をしたり仕事をする機会は急増しています。
また、スカイプなどのIT機器の発達によって、テレビ会議などで画面越しに海外の研究者とコミュニケーションをとる機会も増えてきています。
技術交流などで世界中の人たちとコミュニケーションをとることも多いので、理系の学生でも英語は絶対に必要になります。
理系の学生に人気の第二外国語は、ドイツ語です。
ドイツ語はヨーロッパでは主要な言語のひとつであり、1億人以上の人たちが話している言葉です。
そして、ドイツだけでなく、オーストリアやスイス、ルクセンブルグなどでも話されています。
現在、ドイツの経済は比較的安定していて工業も盛んで、特に鉄鋼関係の企業が多く存在しています。
医学用語や学術用語にもドイツ語は使われていますし、アメリカのビジネス・シーンにおいて、ドイツはパートナーとして重視されているとも言われています。
また、ドイツの大都市には多くの日本企業が進出しており、ミュンヘンやフランクフルト、デュッセルドルフなどでは多くの日本人が働いています。
将来のビジネスチャンスが広がる可能性という点から考えても、第二外国語ではドイツ語が人気なのも頷けます。
その他、最近注目を浴びているのが中国語です。
お隣の国である中国は、日本にとって切っても切れない関係にあると同時に、現在ではビジネス・パートナーとして重要な地位を占めています。
多くの日本企業が中国に進出していますし、中国からも毎年多くの観光客が日本を訪れています。
人口が13億人を超える中国の市場はこれからも発展し続けていく可能性を秘めています。
多くの日本企業は中国語を話すことができる社員を求めていますし、中国語は今後社会に出ていく上で大きく役立つことでしょう。
理系の学生は、就職をする場合でも大学院に進むという場合でも、どちらにしても外国語を身につけておく必要があります。
特に、これから研究を進めていく上では論文を読むために英語は必須です。
英語ができないということ自体が世の中の流れに逆らい、自分の将来の可能性を狭めてしまうと言っても過言ではありません。
また、英語だけでなく、これからの時代はドイツ語や中国語など、もうひとつ外国語ができることが大きな強みになってくるでしょう。
特に中国は世界的にみても大きな市場であり、中国語のスキルがあれば就職先の選択肢も大きく広がる可能性が大です。
理系でも、いえ、理系だからこそ、外国語を重要視して勉強する時代だと言えるでしょう。
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