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高度情報化社会という言葉が使われ始めて数十年が経過しました。
IT革命などの言葉が一時流行し、近年ではスマートフォンやSNSが爆発的に普及した結果、ネット上のコミュニティに参加する人口は急激に増加しています。
ネット利用者が増加すると自然と集まる情報も増加していき、近年では増加する情報量にどのように対処すべきか、といった新しい課題があります。
「情報洪水」とも呼ばれ、元々は貴重だった様々なネット上のデータですが、今では少し検索を行うだけで数え切れないほどの検索結果が表示され、一体どのサイトが役立つ媒体なのか、感覚的に分かりづらくなりました。
特にSNSやまとめサイトの急増が、増加する情報量の要因です。
毎日高頻度で更新されていき、各検索サイトの上位に表示されるのが特徴ですが、元々の数が膨大なので、欲しいデータが瞬時に取り出せなかったり、求めていた内容と違うサイトを大量に確認しなければいけません。
大学生の暮らしに、ネット検索はもはや必須のツールです。授業で出されるレポート課題をクリアするためにも、情報収集は不可欠です。
専門性が高い事柄も、スマートフォンで検索すれば課題の参考になるサイトが見られますので、図書館で頑張るよりも効率的でしょう。
一方で、SNSやまとめサイトに掲載されるデータは常に玉石混交です。
科学者や専門家が徹底的に精査した事柄だけで掲載されている専門書とは対照的に、良いも悪いも様々な精度の情報が広く掲載されています。
そのため、ネット検索で自分の求める内容を発見した時も、鵜呑みにしてはいけません。
セカンドオピニオンや新聞記者の裏を取る作業のように、一つの情報ソースで満足しては精度の低い内容を信じてしまい、それを友達に話したり、大事なレポート課題に採用すれば後で大変な結果になります。
フェイクニュースは残念ながら増加する情報量の影響で増えており、数多くの利用者が拡散しているからといって、それが真実だという保証はないです。
情報を得る意味を今一度確認し、メディアリテラシーを再確認しましょう。
情報源が怪しいデータは鵜呑みにせず、良い意味で批判的な目線で見る事が大事です。
複数の角度から報道されている物、信頼に足り得るジャーナリストが配信している物については受け入れて、それでも完全に信じるのではなく、複数のサイトやSNSを見て、多角的な視点から分析する癖をつけたいところです。
世の中には答えが出ないテーマがあります。
大学生の頃は人生観や仕事観について色々と模索する時期となります。
ネット上ではしばしば極論とも言える、とても過激な意見や提案が不特定多数の人々から「評価」されています。
成功者が自説をネットで配信する事も増えてきました。
勿論アーティストやビジネスの分野で成功を収めた人々の意見は参考になりますし、時には自分の価値観と相反する意見も耳に入れなければいけません。
ただ成功者の時代と今現在の環境は完全に別世界です。
やはりメディアリテラシーを持ってSNS上の体験談は耳に入れる必要があり、いわゆる答えが出ない普遍的な問題については、自分の価値観が合う人々の情報をメインに参考にすべきです。
自分を良くするための情報とは、自分のライフスタイルと哲学に合った物です。
性格や生まれ育った環境、そして時代が大きく異なる方のアドバイスは自分の大学生活や就職活動にはそのまま使えない事があり、それよりも身近な価値観とライフスタイルを持つ先輩や同世代の意見を中心に取捨選択した方が、人生のヒントが得られます。
情報自体に上下があるのではなく、あくまで向きと不向きがあるだけです。
ネット上の広大な情報量を全て見ようとするのではなく、良い意味で自分自身の直感と感覚で大胆に捨てる物は捨て、気になる物と前向きな批判的意見だけを見るようにしましょう。
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