大学生のためのロジカルシンキング入門

 

ロジカルシンキングとは

 

最近では様々な場面で、ロジカルシンキングという単語を目にするようになってきています。

 

ロジカルシンキングとは、簡単に言うと物事を論理的に考えることです。

 

少し具体的に言うと、色々な知識や情報を元に物事を分析して整理を行い、誰にでも理解しやすいような結論を導き出す、といったような論理的思考方法です。

 

そのロジカルシンキングが身に付いていると仕事の現場で大いに役立つので、社会人の中にはそれが出来るようになるために努力しようとする人も少なくありません。

 

もちろん、これから就職活動を経て社会に出ようとしている大学生にとっても、それが出来るようになっておくことが有効なのです。

 

ロジカルシンキングのメリット

 

ロジカルシンキングのメリットをいくつか挙げてみましょう。

 

まず何と言っても、自分の考えていることを他人に上手に伝えられるようになるというメリットがあります。

 

自分の頭の中ではきっちりした結論が出来上がっていたとしても、その結論だけを突きつけるようでは、他人に自分の言いたいことを理解してもらうことはまず不可能です。

 

そうではなく、最初から順を追って、その結論にまで行きついたプロセスをわかりやすく説明出来れば、相手に疑問を感じさせたり、誤解されたりすることなく理解してもらいやすくなるのです。

 

次に、客観的な説明が可能になるというメリットもあります。

 

自分の言いたいことを他人に理解してもらおうと思う時には、自分の主観や思い込みを出来るだけ排除することが必要になります。

 

主観や思い込みが混ざっている説明では、言っている内容そのものはきちんとしたものであったとしても、説得力に欠けていると感じられる恐れがあるからです。

 

ロジカルシンキングが身に付いていれば、論理的で主観的な要素を排除した説明をすることが可能になるので、同じ結論であっても説得力が増すことが期待出来ます。

 

最期に挙げられるメリットは、トラブルが生じた時に、より良い解決策を導き出すことが出来るということです。

 

予期していなかった問題に直面した時に、直感や思い付きだけで対応してしまったのでは、その問題が上手く解決できないばかりか、さらに大きな問題を招く結果になってしまいかねません。

 

ロジカルシンキングを用いることでそのトラブルが生じた原因を考え、それにどう対処して行けば良いかという道筋を導き出すことが可能になります。

 

 

トレーニング法

 

ロジカルシンキングは誰でもトレーニングをすることによって、後から身に付けることができます。

 

それでは、ロジカルシンキングのトレーニング法について考えてみましょう。

 

第一に、日常生活の中で起こったり、いつも目にしたりすることについて、それはなぜなのかと考えるように心がけること。

 

当たり前だと思っていたことでも、その理由を自分なりに分析して考えてみると、意外な発見にたどり着くことは珍しくありません。

 

そういったことの繰り返しにより、少しずつロジカルシンキングが出来るようになるのです。

 

二つ目は、まず結論から話すようにすること。

 

結論を先に出しておき、そこにつながる理由や経緯を上手く説明しようとすると、自然に話の筋道が論理的に組み立てられるようになります。

 

そうすることにより、物事を簡潔でわかりやすく他人に伝える力が身に付くのです。

 

まとめ

 

ロジカルシンキングができるかできないかは、生まれ持った資質や性格も多少は関係していますが、後天的に身につけることが可能な思考法です。

 

そのためには、日々のトレーニングが非常に重要です。

 

そして、ロジカルシンキングを身につけることにによって、他人に理解してもらえる話し方が出来たり、問題を適切に解決することができるようになります。

 

こうした能力は、社会に出てから非常に力を発揮するものでありますので、大学生のうちに、ぜひロジカルシンキングを身につけておくことをオススメします。