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近年、理系女子は「リケジョ」と呼ばれるなど、徐々にその存在感を示すようになってきています。
中には「ドボジョ(土木系女子)」「ノケジョ(農業系女子)」など、理系の中でも特定のジャンルで活躍する女性も増えてきています。
では、実際に大学の理系分野において女性が占める割合はどうなっているのでしょうか。
過去40年間、女子の大学進学率は上昇し続けています。
1975(昭和50)年には12%だった女子大学進学率は、2015(平成27)年には47%に達し、最新2018年のデータでは58.5%という統計もあります。
もともと女子は、4年生大学よりも短大への進学率の方が高かったのですが、1990(平成2)年頃から短大進学率は急激に下がり始めました。
女子の進学先が短大から4年生大学へとシフトした結果、女子の大学進学率が高まったと考えられます。
大学入学者に占める女性の割合を文系・理系・その他(家政系・芸術系など)に分けてみてみると、1975年ではそれぞれ21%・9%・61%だったのが、2015年には44%(23%増)・36%(27%増)・60%(1%減)と、理系に占める女性の割合が目立って増加しており、それぞれの分野での差がなくなりつつあることがわかります。
つまり、理系女子は確かに増えているのです。
2016年に女性活躍推進法という法律が制定され、多くの企業で女性を採用しようという取り組みが始まっています。
特に、今まで女性の採用が少なかった工業系の技術職では、理系の女性を増やそうという動きが目立っています。
理工系の女子学生に限定した説明会を開催するメーカーなどもあり、理系女子の就職事情は上り調子だと言えそうです。
理系女子の就職先は、やはりその専門性を活かせるところに人気が集まるようです。
研究職、つまり研究を進めることで新たな技術や商品を開発する仕事は、理系女子には人気の職業です。研究職は、医療系、化学・生物系、電気系、情報処理系、建築系などさまざまなジャンルに需要があります。
システムの設計・開発を手がけるシステムエンジニア(SE)も人気の職業のひとつです。
この業界はメーカーなどに比べると若い業界で、働いている人も若く、また需要も多くあります。
それだけに、仕事の内容や量がハードなケースも。
しかし、SEとして高いスキルを持っていれば、独立してフリーランスとして働くこともできますし、結婚や出産を経ても自分の裁量で働くことができるのも人気の秘密と言えそうです。
理系学科の中でも、昔から薬学系は女子の人数が多いことで知られていました。
近年、化学・バイオ系の分野の躍進に伴って農業系学科でも女子の割合が増加しています。
一方、工学系の学科は、女子の割合が増えているとは言っても全体から見るとまだまだ低いパーセンテージに留まっています(2015年で約15%)。
工学系の中でも特に機械工学と電気・電子工学はダントツに女子の割合が少なく、10%に満たない数です。
つまり、理系女子が求められる時代にあって、機械・電気・電子工学分野の女性は大変貴重な人材なのです。
さらに、企業の中でもこの分野で働く女性の割合は低いので、女性が働きやすいような改革に手をつけやすい分野であるとも言えます。
機械工学、電気・電子工学の理系女子は就職に有利と言えそうです。
一昔前までは「理系」というと文系と違って暗いイメージを持たれることもありましたが、今ではそんなことはありません。
専門性を持った研究をしたことが、社会では有利に働くケースもしばしばみられます。
また、働き方改革などで女性が働きやすい環境作りが進められる中、理系女子の就職事情は上向きだと言えそうです。
日本企業の中には、理系にも文系職の門戸を開いている会社もありますので就職先の選択肢は多いですし、何より仲間と一緒に一つの課題を解決するために研究に励む大学生活は有意義なものになるでしょう。
理系女子の皆さん、大学生活をエンジョして未来に繋がる就職に活かしてください。
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