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勉強をしなければならないことはわかっているのだけれど、なかなか集中できない。
勉強を始めても、すぐに気が散ってしまう。
こんな悩みを持っている大学生は多いのではないでしょうか。
今回は、勉強に集中する方法、「ポモドーロ・テクニック」をご紹介します。
ポモドーロ・テクニックとは、1990年代のはじめに、起業家で作家のフランチェスコ・シリロ氏によって発明された方法。
「ポモドーロ」とはイタリア語でトマトのことで、シリロ氏が学生時代に愛用していたトマト型のキッチンタイマーから名付けられたそうです。
大きなタスクが目の前にある時に、短い時間に区切ってタスクを分割して取り組み、間に短い休憩を挟む、というやり方です。
人間の集中力はそう何時間も続くものではなく、どんなに長い人でも本気で集中できるのは1時間強と言われています。
ポモドーロ・テクニックは、そんな人間の集中力の特性を活かし、短時間で脳を集中させるテクニックと言えます。
やり方はいたって簡単です。
用意するものはキッチンタイマーだけ(その理由は後で述べます)。
1)達成するべきタスクを一つ選びます
2)キッチンタイマーを25分セット
3)タイマーがなるまでタスクに集中
4)25分経ったら5分休憩
5)2〜4までを4回繰り返したら、長めに(15〜30分)休憩する
25分+5分のセットを繰り返すことで、脳を常にリフレッシュさせ集中力を高めるのです。
この際、重要なのはやるべきタスクは一つに絞るということ。
つまり、微分積分の課題、文学のレポート、など一つの科目に決めて途中で科目を変えないことが重要です。
また、25分というのは最小単位で分割できません。
つまり、途中で席を立つ、電話をする、トイレに行く、など他のことは決してしてはいけません。
25分を測るだけならキッチンタイマーでなくても、スマホでも測れるのでは?と思った人もいるかもしれません。
しかし、スマホというのはタイマーだけでなく色々な機能がついた機器です。
触ったついでにLINEの通知を見たりと、ついつい他のことをしてしまいがち。
ポモドーロは「25分間は決して他のことをしない」というのがルールですから、スマホで他のことをしたりすることは避けなければなりません。
その点、キッチンタイマーなら「時間を測る」以外の機能はありませんから安心です。
25分の間はスマホの電源を切っておく、ぐらい厳密なルールを決めておくことが大切なのです。
ポモドーロ・テクニックを実践する場合、25分間は絶対に他のことをしないで勉強に集中する、トイレや飲み物を飲むなどのことは5分の休憩の間にする、というのがルールです。
しかし、どうしても電話を取らなければならなかったり、トイレに行きたくなったりすることが起きないとも限りません。
そのように途中で中断した場合は、ポモドーロは一旦リセットして、中断後に改めて25分をスタートさせるようにします。
また、「25分+5分」というのはモデルケースなので、時間は例えば「20分+10分」というふうに自分なりにアレンジしても構いません(が、これより短い時間だと作業が捗らないので最低でも20分にしましょう)。
また、例えば「飲み物だけは飲んでもいい」という独自ルールを作ることも可能です。
ただし、「席は立たない」「スマホに触らない」「25分立ったら途中でも一旦休憩を入れる」という3点だけは守るようにしましょう。
いかがでしたか。
勉強に集中するための「ポモドーロ・テクニック」。
「25分+5分」というサイクルを繰り返すことで、短時間で集中して効率よく勉強することができるようになるはずです。
特別な準備もいりませんから、ぜひ皆さんも試してみてください。
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