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大学ではよくレポート課題が課されますが、それと似たものに「リアクションペーパー」というものがあります。
その名前を聞いたことがないという学生もいるかもしれませんが、これが授業の成績に関わることがあるのでリアクションペーパーとは何か、その目的、書き方のコツなどについてしっかり学んでおきましょう。
大学では、しばしば講義の終わりに用紙が配られて「感想を書いて提出するように」と求められることがあります。
この紙のことを「リアクションペーパー」と呼びます。
リアクションペーパーは、教授にとっては主にふたつの用途で用いることが多いようです。
まずひとつは、単に出席票がわりに配る場合です。
ちゃんと授業に出席しているかを確認するためで、事前にシラバスにて成績評価に関わらないかを確認しておくようにします。
この際のリアクションペーパーの書き方や文字数は特になく、コメントとして一言書けばいいでしょう。例えば自分自身の意見や教授への質問などを記載するとさらに良しです。
他には出席表なので名前と学籍番号を書き忘れないようにしてください。
そしてもう一つが、書かれた内容を点数化する一種の「小レポート」として平常点に加算される場合です。
シラバスを注意深く読み込んでおくと、試験の他に「授業の中で感想文を書かせることがある」とか「小レポートを課すことがある」といった記述をしている講義があるはずです。
そういう講義では、リアクションペーパーが平常点に加算されることになります。
単なる出席票がわりであれば、「◯◯の内容が面白かったです」「◯◯に興味を持ちました」といった簡単な感想でも大丈夫。
しかし、小レポートとしてリアクションペーパーが使われる場合は、「単なる感想」では、到底、高得点は望めなく、その書き方や文字数、着目点などいくつか注意する点があります。
では、リアクションペーパーで高い評価を得るためには、どのように書けばいいのでしょうか。
書き方のポイントを順番に解説します。
まず書くべきは、その講義で教授が何を話したのか、という具体的な内容です。
ただし、リアクションペーパーを書くのに与えられる時間は、講義終わりに数分というケースがほとんどです。
長々と講義の内容をまとめる時間はありませんし、また、その必要もありません。
授業の中で自分がいちばん興味を持った部分、面白いと思った部分、あるいは疑問に感じた部分を選び出し、その内容について簡潔にまとめればいいのです。
具体的には、ただの感想文ではなく話題は1つに絞り、結論から入り、その理由、具体例、そして再度結論でしめるのがいいリアクションペーパーです。
あらかじめこのテンプレートを用意していると限られた時間内でも効率的に書けるはずです。
次に、自分は具体的にどう考えたのか、何を発見したのか、つまりまさに「感想」を書きます。
「面白いと感じた」「興味を惹かれた」「疑問に思った」「おかしいと感じた」など、ここは自分自身の考えを述べましょう。
ただし、「~だと感じた「~だと思った」など思ったことの羅列は大学生として不十分な書き方なので、一言ではっきりとするのがポイントです。
≪どう考えたか≫で述べた感想について、なぜそう考えたのか、そう思ったのかについての理由を少し詳しく書きます。
リアクションペーパーを書く上で根拠というのが最も大切な箇所になります。
これがないと、小学校低学年の感想文と変わりないものになってしまい、とても高い評価を得ることはできません。
「興味深いと感じた」のであれば、なぜそう感じたのか、その理由をなるべく具体的に書きましょう。
「思ったこと」に対しては、なぜなら~と思ったから、とより具体性を持ってまとめてください。
その際、他人との違いが際立つような理由が書ければ、「独自性のあるリアクション」として評価される可能性が高まります。
感想というのは、誰かと同じである可能性が高いものです。
しかし、例えば、自分自身の過去の経験に照らし合わせて興味を惹かれたとか、自分が普段から興味を持っているテーマだったからとか、自分自身の持論からこれは納得できないとか、何かしら「自分ならではの理由」が書かれていると、たとえ誰かと同じ感想だったとしても、文章全体にオリジナリティが生まれるのです。
文章、特に大学で先生に提出する文章というものは、いかに他の人との違いを際立たせることができるかというのが評価の鍵になります。
その際、自分自身の体験や知識に基づいて書くことが、その「違い」を際立たせる重要なポイントになるのです。
これは、レポートや卒論などでも必要なテクニックですので、普段から心がけておくと良いでしょう。
上記でリアクションペーパーの書き方について紹介しましたが、それでもなかなかペンが進まない…という学生は「PREP法」を覚えておきましょう。
これは先に述べた「結論=Point、理由=Reason、具体例=Example、Point=結論」の頭文字をとったもので、この順番に書けば読みやすい質の高いリアクションペーパーが書けます。
文章の量は理由や具体例の箇所を調整することで増やせますし、レポート作成時にも役に立つ知識です。
いかがでしたか?今日は、講義の終わりに配られる感想を書くリアクションペーパーに関する内容でした。
リアクションペーパーには、2つの目的があり、1つに単に出席表としての役割、そして小レポートとして平常点の評価の対象になるケースがあります(シラバスなどに記載されていることがあるので、履修の際にはよく注意しておきましょう)。
2つめの小レポートとしてのリアクションペーパーで高い評価を得るためには、
1)講義の内容の中から、自分がもっとも興味を惹かれた部分などを簡潔にまとめる
2)その部分についてどう考えたのか、感想を記す
3)なぜそう考えたのか、その理由を自分自身の経験や知識などを引き合いに出しつつ具体的に記す
という3つのポイントに注意しながら書くようにしましょう。
これらの知識はレポート作成や卒業論文でも便利なものなので、ぜひ今のうちに身に付けておきたいです。
※この記事は2021年9月に更新しました
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