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アメリカ留学を考えている人は、「日本とアメリカの大学は全然違う」ということをよく耳にすることと思います。
そもそも、アメリカでは「大学」とはどのような存在なのでしょうか。
今回は、アメリカの大学の成り立ちから、現在の大学制度までをざっくりと説明していきます。
アメリカで最初に設立された大学は、ハーバード大学で1636年のこと。
まだイギリスの植民地だった時代のことで、現在のハーバード大学があるマサチューセッツ州は、マサチューセッツ湾植民地と呼ばれていました。
イギリスから渡ってきたプロテスタントの人たちによるマサチューセッツ湾植民地議会で、この年、「学校、ないしカレッジ」のための資金を集めることを決めたのがハーバード大学の始まりと言われています。
ちなみに「ハーバード」の名前は、最初の寄付者で牧師のジョン・ハーバードの名前に由来しています。
町の発展とともに、ハーバード大学は、幅広い教養を身につけたリーダーになる人材のための教育を行うことを目的とするようになります。
これが「リベラル・アーツ教育」で、アメリカの大学の原点はこの「リベラル・アーツ教育」にあるのです。
1776年にアメリカは独立、その後1780年にハーバードは「総合大学 University」を名乗るようになります。
アメリカで初めて州立大学ができたのは1789年。
前述のように、1776年の独立以前からリーダーを育成するための私立のリベラル・アーツ・カレッジはありましたが、通うのは主に富裕層の師弟たち。
独立後、一般庶民に向けて、農業などの実学を教育し州の発展に貢献するために生まれたのが州立大学です。
当初は師範学校や農業試験場が発展して州立大学になったものが多かったので、現在でも農学や工学などの実学分野で力を発揮する大学がみられます。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)やカリフォルニア大学バークレー校(UC Berkley)は日本でもよく知られています。
アメリカには、「総合大学 University」の他に、「コミュニティ・カレッジ」と呼ばれる2年制の大学があります。
コミュニティ・カレッジは名前の通り、州や地方自治体などが運営している大学。
州によって様々なカレッジがあり、特徴や教育プログラム、学位などはすべて異なります。
また、州立のコミュニティ・カレッジでは、2年間学んだ後で4年制大学へ編入する制度がある大学もあります。
コミュニティ・カレッジは名前の通り、その地域に住んで税金を納めている人が対象で、比較的安い授業料で学ぶことができるため、低所得者層や、また新しくアメリカにやってきた移民などが高等教育を受けるための機関として機能している側面もあります。
2015年の時点で、アメリカの大学数は4500を数えています。
その中には、州立大学、リベラル・アーツ・カレッジ、総合大学、コミュニティ・カレッジなど様々なタイプの大学があります。
私立のリベラル・アーツ・カレッジの中には、ハーバード大学のように、より専門的な研究に力を入れる総合大学へと発展した名門校があります。
一方で、「幅広い教養を身につけたリーダーの育成」というアメリカの大学教育の原点を守り続けている小・中規模のリベラル・アーツ・カレッジも数多くあり、最近では特に学生一人当たりの教員数の多さや恵まれた自然環境から人気を高めている大学もあります。
また、地域の人が学ぶことのできるコミュニティ・カレッジは全米の各州にあり、所得の高低に関わらず、望んだ人が誰でも教育や職業訓練を受けるシステムが確立しています。
他にも、美術や音楽を志す人のための芸術大学、工科大学、軍の士官学校など、多種多様な大学がアメリカにはあるのです。
学びたい人の目的やレベルに応じて、様々な分野で教育を受けることができるのが、アメリカの大学の大きな特徴と言えるでしょう。
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