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大学受験では大学選びに気を取られる人が多いですが、それに負けないぐらい学部の選択も重要です。
しかし慎重に考えずに選んでしまい、進学後に失敗したと感じる人が後を絶ちません。
失敗する人には共通する特徴がいくつか見受けられます。
たとえば大学のネームバリューにばかりこだわることもその一つです。
世間では大学名だけで学生を評価する風潮が昔からあります。
しかし同じところであっても、学部によって偏差値には違いがあります。
そのためネームバリューにのみこだわって、偏差値の少しでも低い学部を狙おうと考える人も少なくありません。
また、倍率に関しても同様の視点から考える人がいます。
人気の有無によって学部の倍率は大きく異なります。
同じ大学であっても、定員割れしているケースや2倍以上になっているケースなどもあるのです。
そのため、前年までのデータなどを参考にして倍率の低い学部を選ぶ人が見受けられます。
偏差値と倍率のどちらを重視する場合も、入りやすさを優先して決めていることが特徴です。
言い換えると、それ以外の要素はまったく気にしていません。
つまり入学後のことを何も考えていないといえる状況です。
したがって、入学後に現実を突きつけられて失敗したと感じることがよくあります。
同じぐらいのレベルの友人を基準にし、一緒の学部を受けて失敗するケースも珍しくありません。
また、高校まで一緒にいた友人と大学も一緒に通いたいと考える人がいます。
特に仲の良い女性同士に多く見られますが、この願望が大きな落とし穴になりかねないので注意が必要です。
高校までは理系と文系の差はあるものの、基本的には画一的な授業を受けることになります。
つまり汎用的な内容であり、基本的には誰でも理解できるようにカリキュラムが組まれているのです。
人によって科目の好き嫌いはありますが、努力次第で全く分からないという状況は脱せます。
しかし、専門性の高い学部のカリキュラムはそうではありません。
特定の分野に特化したものであり、興味のない学生には非常にハードルが高く感じられます。
逆にその分野が合っている学生は、あまり苦労することなく単位の取得が可能です。
これは学力の問題ではなく、適性の有無が大きく影響しています。
つまり同程度の学力の友人が進学するからといって、自分も同様の選択をしてしまうと入学後に大きな差が生じかねません。
高校までと違って、大学では自分の特性が大きく関係してくるのを知っておくことが重要です。
さらに、やりたいことと現実のバランスを見誤るのも失敗の原因になりがちです。
大学での勉強や研究は、社会に出る前の準備といえる位置づけになっています。
それらに打ち込むために、自分の興味のある分野の学部を選ぶことは本来正しいことです。
とはいえ、後に控えている就職のことを視野に入れておかなければなりません。
いくら熱心に勉強や研究をしても、それが就職に結びつくとは限らないからです。
就職に強い学部とそうでない学部が存在するので、自分の就職したい分野や企業を見据えて選択することが重要になってきます。
また、そのように将来的な構想を持っておくことで、モチベーションにも大きな影響が現れます。
自分の好きな勉強や研究に没頭できたのであれば、希望通りに就職できなくても失敗したとは感じないかもしれません。
このように、入学してから学部の選択を誤ったかもしれないと思っている人もいるかもしれません。
中には、入学してから興味のある分野が変わったという人もいるでしょう。
しかし、だから全て終わりというわけではありません。
同じ大学の別の学部に転部する、他の大学に編入するという道もありますし、
部活やサークルを頑張って、その経験を就職活動に活かすこともできます。
他学部でも受けられる授業もありますので、今の学部にいながら興味のある他学部の授業を受けるのも良いでしょう。
学部の選択は将来の選択にも大きく影響してきます。
自分の将来について考える時、学部選択をした時のこととこの先のビジョンを比べてみてください。
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