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大学の理系学部では「有機化学」と「無機化学」の授業があるところが多いです。
同じ「化学」なのに、どちらかは得意、どちらかは苦手という人も少なくありません。
今日は、そんな有機化学と無機化学の違いと勉強方法について紹介します。少し難しい話になるかもしれませんがぜひ参考にしてください。
物質は大きく分けると有機化合物と無機化合物があります。
有機化合物は「生体もしくは生物が作り出す化学物質」として歴史の中では定義が行われていましたが、現代では人類が有機化合物を作り出せるようになりました。
無機化合物は「有機化合物ではないもの」で、「炭素が原子結合の中心になる物質の総称」という形の定義に変化しています。
そのため、学問の中での有機化学や無機化学も従来とは異なる考え方を持つことが必要になっているわけです。
ちなみに、有機化合物は生物に由来するものでサトウキビから砂糖が作られるとか木から紙が作りださせるもので、無機化合物は生物に由来しないもの、水やダイヤモンド、二酸化炭素などの物質などがそうです。
有機化合物の場合は炭素が原子結合に含まれる物質の総称であり、先ほどの例のようにサトウキビから砂糖、木から紙と言った具合に表現に対する意味合いを理解することはそこまで難しいものではありません。
しかし、無機化合物は炭素が原子結合に含まれない物質の総称ということからも、少し難しく感じる人も多いはずです。
現代には歴史的な定義が完全に抜け切れていない現状があると言われており、生物に由来しないものは炭素を含んでいたとしても有機化合物に含まれない物質も存在します。
こうなると、有機化学や無機化学の勉強はますます難しいものだとイメージしてしまう学生さんも多いのではないでしょうか。
有機化合物と無機化合物の区別はなく、一つの判断材料として歴史の中で作りされた定義を思い出して考えてみる、こうした勉強法がいいとも言われています。
化学物質の一つに界面活性剤があります。界面は表面ともいい、2つの性質の異なるものの境界面のことです。
2つの異なる物質の間には必ず界面があります。いろんな分野で利用されている界面活性剤ですが人間や地球環境への影響など問題視する声も多々あります。
水と油など本来混ざり合わないような物質を混ぜ合わせる役割があり、私たちが日頃よく使う洗剤やシャンプーにも界面活性剤が使われています。
直接体につけるものに界面活性剤は危険では?と思うかもしれませんが、例えばシャンプーの働きを考えると界面活性剤は必要不可欠なものです。
普通に水だけでも汗など汚れの8割は落とせますが残りは落ちません。洗濯も同じで、水だけでは限度があるので界面活性剤を配合した製品が必要なのです。
シャンプーでも美容院で使われているような低刺激のものでも実は界面活性剤は使われていて、無添加石鹸も界面活性剤が使われないイメージを持つ人は多いですが、使われているので必ずしも悪いものではないのです。
界面活性剤は本来溶け合うことがない間を取り持つ物質、2つの物質が溶けたような状態にするためのもので、脂分を含めて汚れを落とす化粧品の乳液やクリームなどのスキンケアアイテムはこの仕組みを使って水と油を混ぜ合わせて作り出されています。
ただし、汚れを落とすことはできても少なからず肌や髪の毛への負担はゼロではありません。
水分が外に逃げ出して乾燥しないように表面に脂分のコーティングがあります。界面活性剤により、このコーティングの一部は破壊されてしまう、これが悪い部分のイメージになっているわけです。
必ずしも界面活性剤=悪ではないもののむやみに使えばコーティングが破壊されて乾燥肌や乾燥した髪の毛になるので注意が必要ということです。
いかがでしたか?無機化学はきちんとした勉強法で行えばそれほど難しい学問ではありません。
無機化合物は主に、酸化物・水酸化物・オキソ酸・塩の4つの種類に分類が行われており、
酸化物は酸化された化合物、
水酸化物は水酸化物イオンOHマイナスを含む化合物、
オキソ酸はO原子を含む酸、
そして塩は酸由来の陰イオンおよび塩基由来の陽イオンで構成が行われている化合物です。
こうした基礎的なことをしっかりと把握しておくことが、無機化学の学問を難しさから解放してくれることにもつながり、これがわかれば有機化学の勉強も捗ると言えるでしょう。
無機物質は1種類の元素からなる単体、酸化物などの4種類の化合物のいずれかであり、有機物質はC原子(炭素)を含む化合物であるということです。
難しいと感じた時は、一度基礎に立ち返って考えてみましょう。
※この記事は2020年4月に更新しました
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