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私達が日々健康に生活する上で、「医療」は切っても切り離せないものです。
医療に関係する分野というと、「医学」や「歯学」、「看護学」といったイメージが強いと思いますが、「医療経済学」という分野があることをご存知でしょうか?
医療経済学を学べる大学は多くはありませんが、医療分野の経済を学びたいという方は、知っておいて損はないかもしれません。
医療経済学は医療制度を扱う経済学の応用分野になります。
経済学は、単に経済現象を研究するというものであり、経済の仕組みや流れを理解することによって、将来的に起こるであろうことなどを予測することになります。
ただし、経済学においては様々な要因が重なり、必ずしも科学性があるものではなく非科学性も兼ね備えています。
このため経済学そのものは、人間の心理といった不確定要素も理解した上で行うことになります。
その一方で数理的理論もあり、これまでに様々な理論が発表されています。
それらは理論経済学と称され、また実験や実証を行う場合には統計学とも関連してきます。
ただし経済学は、あくまでも人間の活動によって引き起こされるものであり、人間の活動がない限り成立するものではありません。
近年の経済学としては、それぞれの分野に分かれている傾向にあり、そのひとつが市場規模が大きくなった医療分野です。
医療経済学は医療を提供する側にとっては重要です。
医療は誰もが普遍的に受けられるサービスであるべきですが、受けるためには相応の費用が発生します。
特に健康保険が国民皆保険であれば、その出費は膨大なものになります。
経済の成長において経済学は重要な役割を果たしていますが、医療においてこのような問題に対処するために医療に特化したものが、医療経済学になります。
医療経済学を取り扱っている大学はそれほど多くありません。
第一には、経済学部と医学部の両方の知識を学ばなければならないためです。
このような大学は一定規模のものであるため、その数は限られます。
また必ずしも医療経済学がひとつの学部として存在しているわけではなく、それぞれに特化したものが中心です。
例えば東京医科歯科大学大学院であれば医歯理工学(医療管理政策学)というコースを設けていますが、これは病院の経営などを学ぶことを目的としています。
どちらかといえば経営学的なものですが、同時に経済学についても学ぶことができます。
また、東京大学大学院では、公共健康医学専攻や医療経営政策学講座を設けていますし、
東北大学大学院や京都大学大学院、国際医療福祉大学大学院では、医療管理学分野という名称、
また、九州大学大学院医学系学府では医療経営・管理学、
慶応義塾大学大学院では健康マネジメント研究科などといった名称となっています。
医療経済学は、経済学部の分野ですから、勉強する場合には経済学からアプローチしていくことになります。
用語解説も経済学が中心です。
一方で提供しているのは主に大学院であるため、その分野に進むためには大学院への入学が必要です。
大学院への入試に関しては、どの学部に所属していても可能ですが、入試では経済学や英語などが一定の基準に達していることが求められます。
さらに大学院の入試では、基本的な筆記試験のほか面接でも大きく左右されます。
そのため、この道に進むと決めた時から勉強を行うことはもちろん、面接などの対策も重要になってきます。
勉強のポイントとしては、ミクロ経済学とマクロ経済学といった経済学の基本を抑えていればそれほど難しいものではありません。
医療経済学の考え方は、経済学の中に内包されるものですが、近年の医療技術の進歩や医療費の増大によって、医療という独立した分野の経済学として注目されています。
医療分野の経営で、特に健康保険が整っている国においては政策を計画する際に重要になってきますし、病院経営以外にも保険商品の開発などにも広く応用されていくことになります。
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